カテゴリー「(050)小説No.1251~1275」の12件の記事

[No.1256-2]なぞの根っこ

No.1256-2

「確かにそうよね・・・」
「まぁ、水だけは豊富だろうけど」

逆に洗剤やら何やらで過酷な環境下に居ると思う。
そんな中で、根が生えるとは思えない。

「でも、案外、生命力は強いかもよ?」
「それくらいの耐性はあると思う」

確かに一理ある。
ゴギブリ並みとは言わないが・・・。

「他に心当たりは?」
「う~ん・・・無いな」

その豆らしきものが極小だけに思い当たるものがない。
食事のメニューを思い出しても。

「根が生えるくらいだから」
「豆ではあるよね?」

なるほど…今さらながら納得した。
豆らしきではなく、豆ではあるはずだ。

「それ、育ててみる?」
「その発想はなかった!」

その方法なら、それが何であるか分かるはずだ。

「知らない植物に育つかもw」
「可能性はあるな」

育ったものの、見たことがない植物になるかもしれない。

「とにかく、育ててみるよ」
J1256
(No.1256完)
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[No.1256-1]なぞの根っこ

No1256-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「これ見てよ」
「なに?」

前から不思議に思っていたことがある。
それが今も目の前にある。

「根が生えてる?」
「そうなんだよな」

流し用排水口のゴミ受けから根が生えている。
容器の底の2ミリ程度の穴から。

「何の根なの?」
「こっちが聞きたいよ」

根と言ってもモヤシのような太いものではない。
それこそ、糸くずレベルの極細の根だ。

「心当たりは?」
「それが・・・」

ゴミ受けを掃除している時のことだ。
非常に小さな粒を見つけることがある。

「粒?」
「あぁ、極小の豆みたいな」

例えるなら、マスタードの粒がそれに似ている気がする。
でも、そうそうマスタードは口にしない。

「仮に・・・仮にだよ」
「それがマスタードの粒だとして」

それが発芽するとは思えない。

(No.1256-2へ続く)

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[No.1255-2]もうひとりの主役

No.1255-2

「蝶か!」
「そう!モンシロチョウね」

桜が目立ちすぎて彼らはそれほど注目されない。
でも、彼らも春の主役だ。

「確かに主役かもしれない」
「でも、目線が上に行くからなぁ~」

どちらかと言えば彼らは下に居る。
背の低い花を渡り歩くイメージがある。

「だから気付かないんだよな」
「それほどその存在に」

桜の開花に目を奪われ、みんな上を見ている。
足元にも春が訪れているのに。

「タンポポとのコントラストもいいよね」
「うんうん!」

白と黄色が何とも鮮やかだ。

「それに何となく慣れてると言うか・・」

人に寄ってくるようにも感じる。

「そう言われると」
「下が気になり始めたよ」

そう言うと友人が腰を下ろし始めた。

「来週、ここでいいよね?」
「私もそう思ってた」

けど、“食”の目的は変わらないでおこうw
J1255
(No.1255完)
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[No.1255-1]もうひとりの主役

No.1255-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
世間では桜の開花が始まったらしい。
そうなると・・・。

「来週あたり行ってみる?」
「どこに?」

あえてとぼけてみた。
答えは分かっているけれど。

「桜に決まってるでしょ?!」
「分かってるわよw」

今の時期、世間は桜一色になる。
見ると言うより、“食”が優先されるとは思うが。

「行かないの?」
「もちろん行くわよ」

私もどちらかと言えば“食”が目当てだ。

「でも、もう一人の主役を忘れてない?」
「主役?一人?」

桜の季節になると出てくるやつがいる。
白くて小さい・・・。

「人間なの?」
「わけないでしょw」

正確には一人じゃなくて一匹だ。

「おい!」
「ごめん!ごめん!」

多分、桜よりも早くやつらが現れる。
現に目の前を通り過ぎて行った。

(No.1255-2へ続く)

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[No.1254-2]偶然とは

No.1254-2

「すごい偶然だよね?」
「流行の歌ならまだしも」

偶然にしてはかなりの確率だと思う。
だからこそ、何かを感じずにはいられない。

「ただ悪い予感じゃなくて」
「なんか・・・こう・・・」

それこそ“何か”の流れを感じる。
上手く言えないけれど。

「確かにそんなことがあると」
「気になっちゃうよな」

この曲自体には特別な思い入れはない。
単に懐かしい・・・という感覚でしかない。

「何かを思い出させようとか?」
「誰がよ?」

二人で顔を見合わせた。

「まぁ、可能性はあるわね」
「誰かは分からないけどw」

とにかく、今はこの曲に耳を傾けることにした。
少なからず、思い出す“何か”は感じるからだ。

「俺が知らない思い出?」
「さぁ~どうだろうw」

私の脳裏に浮かんだ光景は・・・。
J1254
(No.1254完)
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[No.1254-1]偶然とは

No.1254-1

登場人物
女性=牽引役  男性=相手
-----------------------------
「えっ・・・」
「どうした?」

テレビから昔の映画音楽が流れてきた。
かなり昔に流行った洋楽だ。

「CMにも使われていたよな?」
「そうそう!」

でも、それだけでは驚きの声をあげない。
これには前触れがあったからだ。

「前触れ?」
「うん、実は・・・」

ランチをしていた時に店のBGMとして流れていた。

「そうだったの?」
「全然、気付かなかったよ」

確かに店内が少し騒がしかった。
だから、気付かなかったのも分かる。

「懐かしくてもっと聞きたくて」
「曲名をググってたの」

そしたら・・・。

「テレビで流れてきた?」
「そうなんだよね」

もちろん単なる偶然にしか過ぎない。
でも・・・。

(No.1254-2へ続く)

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[No.1253-2]身代わり

No.1253-2

「あはは、確かにね!」
「前はさぁ・・・」

テレビに続いて電子レンジや炊飯器まで壊れた。
その総額たるものや・・・。

「それだけストレスが強かったとか?」
「確かに・・・ね」

それこそ会社を辞める覚悟が出来ていた。
そのストレスたるもの・・・。

「まぁ、有り難い話ではあるけどね」
「それからと言うもの・・・」

事が好転し始めた。
だからこそ、否定できない。

「今回は?」
「今回も・・・だよ」

事が好転し始めた。
前と全く同じ展開だった。

「何だか気が引けるけどね」
「“物”だけど」

無機質な“物”でも言わば相棒だ。

「・・・だね」
「だから、“ありがとう”って言ったよ」

何度も言うけど信じているわけじゃない。
でも、そう思わざるを得ないのだ。

「物にも心が宿る・・・か」
「その心はきっと・・・」
T1253
(No.1253完)
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[No.1253-1]身代わり

No.1253-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
決して信じているわけではない。
でも、前にも同じような体験をしたことがある。

「身代わり・・・か」
「そうなんだよね」

最近、嫌な出来事が続いた。
ストレスも相当、感じていた。

「最初に照明器具が壊れて」
「続けざまに電動歯ブラシが・・・」

以前も家電製品が次々と壊れた。
その時も今の同じように嫌な出来事が続いていた。

「で、何かで聞いたことがあるの」
「物が身代わりになって・・・」

私の痛みやストレスを代わりに受けてくれる。
その代償で“壊れる”のだと。

「確かに続くとそう思っちゃうよね」
「まぁ、不思議系は信じてないけど」

完全に否定できない自分がいる。
いつもタイミングが良すぎるからだ。

「誰かが見守ってくれてるのかな?」
「それなら嬉しいね!」

私も友人も思い当たる人がいる。
遠くの空から見守ってくれる人が。

「でも・・・」
「買い替えないといけないw」

今回はそれほどでもないけれど。

(No.1253-2へ続く)

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[No.1252-2]懐かしい家電

No.1252-2

「昔はいい意味で尖ってた」
「確かに今は無難な商品が多いように感じるね」

だから、新製品に興味がない。
というより、家電に興味がない。

「これ欲しい!って思ったことがない」
「ここ最近」

それもあってYouTubeで昔の家電を見るようになった。
特にラジカセとかステレオとか。

「知ってるのもあったな」
「面白そうね!」

欲しくても買えなかったものもあった。
逆に買ったものも紹介されていた。

「懐かしいというか」
「何か・・・こう・・・」

色々な感情が蘇ってきた。

「家電って時代をうつす鏡だよね」
「上手いこと言うな」

でも、そうかもしれない。
家電は時代そのものだ。

「便利すぎるのもな・・・」
「それに“形”もなくなったし」

音楽がいい例だ。
もはや形は存在しない。

「手間が掛かる時代が懐かしいよ」
T1252
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[No.1252-1]懐かしい家電

No.1252-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
昔は新製品が出る度にため息が出たものだ。

「なんで?」
「だって欲しいけど高くてさ」

家電はひと昔に比べて圧倒的に安くなっている。
でも昔は高級品だった。

「ほら学生の時は」
「ラジカセとか憧れだっただろ?」

今では死語に近い言葉だ。
若者には通じないかもしれない。

「確かにそうそう買えなかったよね」

音楽だけなら数千円の機器でも聞ける。
今の時代。

「俺もバイトを重ねてやっとだったよ」
「そうなるよね」

魅力的な商品も多かった。
性能と言うより、デザインや機能が。

「変わった商品もあっただろ?」
「絶対に売れなさそうなw」

案の定、売れない。
でも、印象には残る。

「そう言う意味では楽しかったな、昔は」
「分かる分かる」

今は見た目に特徴がない商品が多い。
テレビしかりスマホしかりだ。

(No.1252-2へ続く)

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