カテゴリー「(047)小説No.1151~1175」の21件の記事

[No.1161-1]ビー玉

No.1161-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「あっ!」

今、足で何かを蹴った。
でも、それが何であるかすぐに分かった。

「どうしたの?」
「ちょっと待ってて」

幸いにもそれほど遠くに行っていない。
それにキラキラ光っているから見つけやすい。

「ほら、これ」
「ビー玉・・・だよね?」

緑と赤が混じった透明なビー玉だ。
久しぶりに見た気がする。

「懐かしいな」
「子供の頃、よく遊んだな」

友達と遊ぶこともあれば、一人でも遊べる。

「私は集めてたことがあるわよ」
「女子らしいな」

確かにアクセサリー感覚だろう。
子供にとっては安価な宝石・・・と言ってもいい。

「落とし物かな?」
「かもな」

忘れ物の可能性もある。
ここが公園だからだ。

(No.1161-2へ続く)

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[No.1160-2]まさかの光景

No.1160-2

「秘密の入り口でもあるのかな?」
「・・・どうだろう」

いずれにせよ・・・心配だ。

「・・・あれ?」
「居ない・・・」

目を離した隙にハトを見失ってしまった。

「人が降りてきたよ!」
「だ、大丈夫かな・・・」

ホームに列車が到着したようだ。
大勢の人がエスカレータで下りてきた。

「どこ行ったのよ!」

最悪、人に踏まれかねない。
警戒心が薄いだろうから。

「あっ!居た居た!」
「ほんとだ!」

幸いにも人が下りてきていないエスカレータ付近に居た。
あそこなら一先ず安心だ。

「駅員さん・・・呼ぶ?」
「うん、それがいいね」

何かあってからでは遅い。

「えっ・・・上りのエスカレータに・・・」

(No.1160完)
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[No.1160-1]まさかの光景

No.1160-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「えっ!?」
「えっ!?」

ほぼ同時に驚きの声をあげた。
地味だけど衝撃的な光景が目の前にある。

「ちょっとw」
「笑わせないでよね・・・ったく」

目の前を一羽のハトが歩いている。

「うそでしょ・・・」

歩いていること自体はなにも問題はない。
歩いている場所が・・・問題だ。

「どこから入ってきたんだろう・・・」
「多分・・・ホームからじゃない?」

ここは駅のホームの地下1階に相当する場所だ。
ホームとはエスカレータで繋がっている。

「そりゃそうだけど、下りに乗って?」
「プッ!」

友人の言葉に思わず吹き出してしまった。
そんな光景を想像したらそうなってしまう。

「ちょ、ちょっと・・・笑わせないでよ」
「私はまじめに答えたつもりよ」

乗ったかどうかは別にして通っては来ただろう。
他に入ってこれそうな経路は見当たらないからだ。

(No.1160-2へ続く)

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[No.1159-2]焦らず急いで

No.1159-2

「なるほど・・・」
「だから、あんな歩き方なのね!」

別の表現をすれば“焦らず急いで”いた。
その証拠に表情は冷静そのものだった。

「何事もなかったように振舞ってるよね」
「あははwだね!」

ある意味、人ごみに溶け込み仕事をこなす・・・。
まるで探偵かスパイのような人だ。

「早い話、プロってこと!」
「そうだよな」

それにしてもすごい人ごみだ。
さすがクリスマス前・・・という感じだ。

「特にここはおもちゃ売り場だし」

他のフロアーよりも熱気を感じる。

「いつもより、することありそうだしね」
「ラッピングとか・・・」

確かに普段よりも仕事量は増えそうだ。
実際、レジにも行列が出来ている。

「ほら、あの子・・・」

さっきの女の子もレジで忙しそうだ。
でも、表情はやはり冷静に見える。

「頼もしいね!」
「だよな、若いのに」

その子の頑張りもあり、行列も解消されつつある。

「がんば・・・あっ!」
「プッ!」

またその子が走り出した・・・ラッピングされた荷物を抱えて。

(No.1159完)
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[No.1159-1]焦らず急いで

No.1159-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「プッ!」

思わず吹き出してしまった。
その女性の行動に。

「なになに?!思い出し笑い?」
「ごめんごめん」

何があったのか、詳しくは分からない。
けど、状況的に、十分推測はできる。

「ほら、あの女性・・・」

正しくは女性と言うより、女の子に近い。
20代前半に見える。

「プッ!あっ・・・」
「そうなるだろ?」

彼女もそれを見て笑ってしまったようだ。

「歩き方が・・・変・・・というか」
「可愛くもあるだろ?」

一言で表せば、競歩の様な歩き方をしている。
少なくとも走ってはいないからだ。

「確かに競歩っぽい!」
「真相は多分・・・」

その女の子は、目の前を横切り、ある人の元へ駈け付けた。
ある人・・多分、自分の店の客だと思う。

「忘れ物があったのかも」

何かを届けたように見えたからだ。
そして、帰りも同じように競歩っぽく歩いてきた。

「ほら、こんな人ごみだろ?」

走るわけにはいかない。
でも、急がないと客を見失ってしまったはずだ。

(No.1159-2へ続く)

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[No.1158-2]続・小さな虫

No.1158-2

「それで大きくなっていた?」
「ううん・・・変わってなかった」

小さい虫は小さなままだった。
でも、心配はなかった。

「なんで?」
「元気だったから」

ちょろちょろ動く姿は以前のままだった。

「安心ね」
「うん!」

いつの間にか私に母性が目覚めたらしい。
もはやそれは虫ではない。

「息子?」
「かもしれないw」

男子には悪いが、娘・・・というわけにはいかない。

「それから・・・聞くまでもないけど・・・どうしたの?」
「もちろん、良い意味でスルーよ」

踏みつぶしてしまわないように注意が必要だ。
トイレの出入りは足元をよく見て・・・と。

「あははw気を遣うね!」
「ほんと、気を抜く場所なのに!」

次はいつ出会えるのだろう・・・楽しみだ。

(No.1158完)
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[No.1158-1]続・小さな虫

No.1158-1    [No.1140-1]小さな虫

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「えっ!?まだ居たの?」

正月明け早々、それと再会した。

「最初に言っておくけど虫じゃないからね」
「分かってるよ」

数か月前、トイレで見掛けて以来だった。
また、そいつが現れた。

「どこに?」
「また、トイレw」

閉じ込められていたわけではないと思う。
扉には出入りできるだけの十分な隙間はある。

「それを認識してたら・・・の話だけど」
「確かに」

そのムカデのような虫・・・じゃなくて・・・。
その・・・。

「面倒だから虫でよくない?」
「あなたがそれを言う!?」

でも、その方が有難い。

「で、話を戻すとまたトイレに出たわけよ!」
「好かれてる?」

それはどうだろうか?
トイレ以外では見掛けたことはない。

(No.1158-2へ続く)

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[No.1157-2]ルージュの伝言

No.1157-2

「それから?」
「私の家の方が少し遠かったんだけど」

彼が送って行くと言ってくれた。
夜も遅いし、それにかなり酔ってもいたし・・・。

「女子にはうれしいよね!」
「だよね!」

それにもっと彼と話をしたかった。
だから、余計にうれしかった。

「それなら別れが寂しくなるね」
「たかが飲み会の帰りだけど」

そう・・・まさしく友人が言った気持ちになった。
このまま何もなく・・・。

「何だか大人な展開?」
「あははw残念ながら違う」

自宅前で少し話したあと連絡先を交換することになった。
まぁ、よくある展開だけど。

「王道ねw」
「でもね・・・ここからちょっと独特なの」

当時、お互い携帯・・・スマホを持っていなかった。

「えっ!?そうだったの」
「うん」

だから、メモ帳に電話番号を書こうとした。
でも、筆記用具を持っていなかった。

「それで仕方なく・・・口紅で」

(No.1157完)
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[No.1157-1]ルージュの伝言

No.1157-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「ねぇ、彼との馴れ初めは?」

実は誰にも話したことはない。
まぁ、話す機会がなかったこともあるが。

「聞きたいの?」
「是非!」

アドバイスが欲しいのではないのは分かっている。
いわゆる“怖いもの見たさ”なのだ。

「一年前くらい前かな?」
「職場の飲み会があって・・・」

その時、たまたま彼と隣同士になった。

「ほんと?」
「ほんとよ!」

ただ、無意識にそうなってしまった可能性はある。
少なからず彼に好意を抱いていたからだ。

「じゃあ、計画的じゃん?」
「違うわよ!」

ここは思いっきり否定させてもらいたい。

「まぁ、いいけど・・・」
「それで?」

自宅が彼と同じ方向だった。
まるでドラマのような展開だけど

「帰り道が一緒になって・・・」

アレコレ話しながら家路を急いだ。

(No.1157-2へ続く)

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[No.1156-2]二人の距離

No.1156-2

「あははwかもね!」
「だろ?」

彼が断わらないのはそれがあるからかもしれない。
実際、少しスリムになったみたいだし。

「それでさ、どれだけ歩いたか・・・距離をね」
「測ってたの?」

彼が小さくうなづく。
なるほど・・・そのためのネットの地図だったのか。

「便利な世の中だよな」
「距離も測れるし、消費カロリーも出るし」

彼の場合、後者が重要のようだ。

「それでどれくらい歩いたの?私たち」
「約・・・6キロくらいかな」

思いの他、歩いていたようだ。
散歩より、ウォーキングと呼んだ方がいいみたいだ。

「結構・・・歩いたね」
「良い運動になったよ!」

なるほど・・・。
ウォーキングを通り越して運動になったらしい。

「それに楽しかったしさ!」

歩けば歩くほど二人の距離が近付いていく。

(No.1156完)
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