カテゴリー「(105)通信No.501~600」の43件の記事

ホタル通信 No.545

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.696 余裕な発言
実話度:★★★☆☆(60%)
語り手:女性

まるでドラマのワンシーンのような発言が隣から飛び出してきました。イラっとしたと言うより、敗北感を味わったような。

普通・・・という言い方は好きではありませんが、普通、失恋したら、多かれ少なかれダメージはあるはずです。もちろん、それをものともせず、次の恋に・・・という人も少なくないでしょう。でも、この方はそのどちらとも言えない、何とも余裕と言いましょうか・・・だからこそ、小説のタイトルにもなり得ました。

「ひとりを楽しんでみようかな?」このセリフにどんな意味が含まれているか分かりますよね?
単純に考えれば、常に誰かとお付き合いしていることをかなり上から目線で言ったものでしょう。ただ、となりで話の流れを聞き、雰囲気を感じていた私には、少し違ったように聞こえました。
多分、この方、恋愛にそれほど関心がないようでした。口悪く言えば、人を本気で愛したことがないような・・・。形だけの恋愛に疲れ、だからひとりを楽しみたいという発言に繋がったように思えてなりません。

ただ、いずれにせよ、私にとっては羨ましい話です。私は私でこんなセリフを言ってみたいですね。 「ひとりに飽きたから、誰か作ろうかな?」なんてねw
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ホタル通信 No.543

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.507 推しメン
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:男性

ベースになる出来事は実際にあったのですが、かなりの脚色を加えたことで実話度が下がってしまいました。

本当の推しメンは、愛称が「ぱ」で始まる人でなく別の人です。なぜ、「ぱ」の人にしたのか、はっきりとは覚えていませんが、別の人にこれといった愛称がなかっため、「ぱ」の人を登場させました。ですから、昔付き合った人に似ているのは“別の人”です。
実話をベースには作っていますが、時々、わざと事実を曲げて作ることもあります。

小説上の相手(女性)は、僕が最初に付き合った人を写真で見て知っていたため、「この子・・・誰かに似ていない?」のセリフが出てきます。
たまたま見ていたテレビで目立っていた人が居た・・・それが、一番最初に付き合った人に似ていたことを、思い出そうとする相手とそれをやんわり阻止しようとする僕のせめぎ合いを描いた小説です。一番最初に付き合った人とは言いましたが、本当は付き合うという所まではいっていません。告白はされてOKはしたものの、タイプではなかったため、付き合わずして終わった・・・みたいな感じです。

この彼女との出会いがのちのちある問題へと発展して行きます。小説にしているので隠す必要はありませんが、彼女の友達と付き合うようになり・・・。若気の至りではあったものの、今でも心が痛みます。

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ホタル通信 No.542

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.648 月の欠片
実話度:☆☆☆☆☆(00%)
語り手:女性

月の話自体は事実なんですが、それ以外は創作です。作者が現役の学生ではないことはホタル通信でも書いていますから、シチュエーションは全くの創作です。

とは言え、あまりにも月が幻想的で、美しさよりも恐ろしさが勝っていました。また、妖艶と言う言葉も相応しいものでした。月って見慣れているけど、時々、思いもよらない表情を見せてくれます。
そんなこんなをなぜか部活を舞台に、青春ドラマのワンシーンのような会話が展開します。創作とは言え、ちょっぴり高校時代を思い出しながら・・・。

そう言えば月をテーマにした小説は少なくありません。テーマにしやすいのでしょうね、きっと。月の満ち欠けなどを揺れ動く人の心に例えたり、怒りや悲しみなどの感情表現の代替えとして使ってみたり。
近いんだけどかなり遠い存在である月に色々と思いをはせるのは自然なことなのかもしれません。

この小説ではないけれど、私も下を向いていたことが多かったな、と昔の自分をそう振り返ります。
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ホタル通信 No.541

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

特別編

つい先日、小説がNo.1200になり、1000話を一区切りとするならば、1周と0.2周目を迎えたことになります。

2009年からブログを始めて、はや14年が経過したわけです。よくもまぁ、続いているなと自分でも感心しています。ただ、何度が記事にしていますが、質の低下・・・私の場合は感性の低下と言った方がいいですね、筆が進まない日々が続いています。感性が鈍ればそれは引退の時ではあるのですが、引退する勇気もなく、ダラダラと続けているのが本音です。

多分、引退・・・筆を止めるとしたら、5年後の2028年ごろになろうかと思っています。5年後に何があるか話せませんが、これが大きな区切りになると思います。人生においてかなり大きな区切りです。
振り返れば、私って子供の頃から文章が好きだったように思えます。読むよりも書くのが好きで、ポエムなんかも得意でしたw
高校の授業ではあるニュースに対して、新聞の見出しを考えるみたいなことがあって、国語の先生に絶賛されたこともありました。

ブログを始めた頃の温度感は残ってはいないものの、こうなったらとことん続けてやろう!という“野心”は持っています。そのためにも、鈍って行く感性をもう一度、磨き直さねば・・・。
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ホタル通信 No.540

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.682 超能力
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:男性

オチである最後の数行を除いて、ほぼ実話です。中学生の時学校帰りに、通り過ぎる車のナンバー当てをしていました。

たかが四桁・・・実際は一桁の時もあれば二桁、三桁の時もありますから、当てずっぽうであっても、そう簡単には当たりません。ですから、二回連続で当たった時は、超能力と言いたくもなりますよね?
でも、小説に書いたように、驚きと共にある種の恐怖を覚えました。今まさに超能力に目覚めたと・・・思春期によくある、まぁ、中二病ってやつですね。自分を特別な存在のように感じたと言いますか、僕は選ばれし人なんだとw

そういうことを本気で信じてしまうからこそ、中二病なんでしょうが、当時はそのようなテレビ番組も多く、得られる情報もテレビがほとんどでしたから、そうなっても不思議ではありませんでした。
このような状況があり、三回目にトライするのが私、友人とも、急に怖くなり、足早に帰ったことを覚えています。そんなこんなな中学生でしたが、実は今でも何気なく、ナンバー当てをしている時があります。もちろん、誰にも言わずに、心の中だけでひっそりとですが。

ラストは冒頭に書いた通り、創作です。一言で言えば、彼女が逆プロポーズしたような感じに仕立てています。そして、超能力を使って、その日を当ててみた・・・というオチですね。もちろん、超能力ではなく、行動力といいましょうかw
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ホタル通信 No.539

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.697 分かっていたけど
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:女性

設定が学生以外は、ほぼ事実です。通学路・・・ではなく、通勤路にその三毛猫が居ました。

通勤路の途中に、いわゆる地域ネコが住み着いていました。そのうちの一匹が草むらでうずくまっており、それが数日続いたことでこの物語が生まれました。毎朝、同じ場所でうずくまっているのを見ると、さすがに心配になります。もともと人に馴れているせいか、普段から近付いても逃げる気配はありません。だから、普段通りなのか、弱っているのか・・・判断を下すのに数日を要したわけです。

先に結論を言っておくならば、このネコ・・・弱ってはいませんでした。ただ、元気だったとは言えない状態ではありました。見つけてから、3日後、会社帰りに、カニカマを与えたのを覚えています。
帰りにエサを与える予定はなかったため、近くのコンビニで間に合わせたのが、カニカマでした。ネコだけに魚介類が良いのかな?という単純な理由です。まぁ、実家で飼っていた同じ三毛猫がそれを好きだったという気持ちも、そうさせたのだと思います。

カニカマを与えると、喉を鳴らして美味しそうに食べていましたよ。でも、すこぶる元気だったわけじゃないとしても、どうしてそこに数日もうずくまっていたのか、理由は分かりません。
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ホタル通信 No.538

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.615 追憶~その後~
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:女性

この小説はタイトル通り、「No.612 追憶」の続編と言いますか
文字通り、“その後”です。

本来なら、No.612のホタル通信を先に書くべきでしょうが、逆パターンもいいかも?と思い、筆を走らせています。そのNo.612もNo.588の続編であり、三部作のような作りです。

実はこの小説、ほぼ事実ではあるのですが、ふたつの似た話が混ざり合ったような構成です。読んでいただければ分かる通り、ある方が亡くなった話なのですが、先ほど書いた通り、亡くなった方も二人いるわけです。もちろん、同時ではなく、また、お二人に関係性はありません。

ではなぜ?ということになりますが、No.612をAさんだとすればNo.615はBさんのエピソードです。このAさんとBさんのエピソードがそれぞれの小説に微妙に混ざり合っています。ですから、本来、実話度としては高いのですが、創作要素が強い構成のため、星ふたつにしています。
Aさんは会社の先輩にあたる方、Bさんは身近な人・・・とだけ言っておきます。この小説で大切にしたのは、仮に自分が死んだときに来てくれるかどうかではなく、元気なうちに会いに来てくれるかどうかです。そう意味も込めて、あえて“その後”を書きました。

この小説は冬のホタルらしい作りです。自己満足の独りよがりな作りですが、何かを感じていただければ幸いです。

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ホタル通信 No.537

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.611 心にキラリ
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:男性

嘘のような本当の話で、舗装したての道路に、スパナが埋まっていました。工事中に落としたとは思いますが、真相は謎です。

もしかしたら、工事が終わった後の、比較的、柔らかい時に誰かが落として、行き交う車で踏み固められてしまったか・・・そんな感じにも見えました。アスファルトは黒いため、スパナでなくても、特に金属類は目立ちます。それこそ、光輝いていたわけですから、気付かないわけには行きません。ですが、小説を書いてから時は流れ、再度舗装工事をした際に取り除かれてしまったようです。残念ながら今はそれを見ることができません。

当時は珍しいというか、ほんとビックリしました。道路に落ちているならいざ知らず、埋まっているわけですからね。見ようによっては芸術作品ですね、前衛的な。
平日、通勤途中に目に入ってくるわけですよ「今日も元気に埋まっています~」と言わんばかりに。スパナからそんな声が聞こえてきそうな感じでした。生き物ではない、完全に無機質な物に、会うのが楽しみでもありました。

あのスパナを見た人は、きっと友人や家族、色んな人に話していると思います。工事的にはミスがあったかもしれないけど、十分心豊かになりましたよ、感謝。

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ホタル通信 No.536

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.603 未来への伝言
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性

この話はいくつかの実話を組み合わせて作ったような小説です。なので、まとまっているような、いないような。

冒頭のスマホの話は、スマホではなく、実際は“ガラケー”が3代目からとあるメーカーさんでした。そこからスマホに変わるまでの間、ずっと同じメーカーでした。
また、パソコンもそのメーカーのものを使用していました。製品の良さって、性能だけではなく、ブランドが持つ影響力と言いますか、小説にも書いた通り、“すっぱいぶどう”の逆パターンです。

そこから話がさらに飛躍して、父親が持つウォークマンの一号機の話に変わりますが、これは完全に創作ですし、なぜ、この展開になったのか覚えていません。同じメーカーの製品ではあるものの、父親がウォークマンを持っていた事実もなく、謎ではありますが、多分、オチに相当する部分を先に思い付き、それに肉付けして行った結果だと推測します、自分で作っておきながら。

ただ、父親は音響機器が好きだったこともあり、それが自然な形で表現されたかもしれません。実際、録音されたテープ自体はありましたから。

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ホタル通信 No.534

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.506 野良猫
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:女性

私が住んでいるマンションの敷地にその猫は居ます。すみかにしているわけではなく、縄張りとしているような感じです。

野良猫とは言え、見た感じは外来種のような・・・モフモフした毛並みで、血統はよさそうです。毛並みのせいもあり、優雅な態度が、ふてぶてしくも見えます。おまけに、顔がやや険しいこともあって。
冒頭“居ます”と書いたのは、今現在も時々見かけるからです。態度は相変わらずで、以前にもまして貫禄が付いたように思えます。やはり、人馴れはしていないようで、少しでも近付くと、勢いよく逃げて行きます。

そんな猫と私の“触れ合っていない”けど、触れ合いを描いたものです。
実家で猫を飼っていたこともあり、猫の基本的な性格と言いますか、性質は知っています。飼い猫でも自由気ままですから、野良猫になると、さらに自由でしょう。そんな野良猫と自分を対比させ何だかもどかしい胸の内を小説にしています。
もどかしい胸の内がなんなのか、それさえも良く分かっていない自分と、そんなことなどお構いなしの猫が逆にマッチしていると思っています。

そんなこともあり、ラストは気の利いたオチがあるわけでもなく何とも無機質な終わり方をさせていますが、この小説にはこれが相応しいと考えています。

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