カテゴリー「(102)通信No.201~300」の100件の記事

ホタル通信 No.300

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

特別編

ホタル通信がNo.300を迎えたということは、約300話分の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介したことになります。

小説も何とか、No.721まで書き続けることができていますが、何度かくじけそうになったことがあります。書くことがイヤになったわけではなく、小説のネタが見つからず、書こうにも書けない事態に陥りそうになりました。
特に最近は、このような傾向が大きく、その昔は常に5話程度、完成品をストックしながら書き続けていたのですが、今では1話がやっと・・・の状態です。

もし、ブログを止めるとするなら“ネタ切れ=感性が無くなった”時だと決めています。ですから、ネタ切れは自分にとってはかなり深刻な事態です。
ここまで書き続けることができたので「これからも続けたい!」と思う一方、感性が鈍った状態で書き続けることへの抵抗感がないわけではありません。
“実話や実話をヒントにする”というポリシーは、ブログ開設当初はやや曖昧でしたが、今ではすっかり定着しています。
従って、全くの“作り話”を書くつもりがないため、ブログ継続の危機を自ら演出しているかのようです。

もともと、“ある人のためだけに”立ち上げたブログですから、読者の気を引こうとはあまり考えていません。
ですが、こんなブログでも陰ながら応援して下さる人がいてくれます。
T300
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ホタル通信 No.299

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.312 重なるイメージ
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性

あるべき建物が無くなっている・・・まさしく日常を切り取った話であり、テーマとしては何度か登場しています。

見ているようで見ていない・・・思い出せない時、苛立ちにも似た気持ちになります。思い出せないことに苛立ちを感じるのではなく、見ていなかったことに対してです。
単に建物が無くなっただけに過ぎないのでしょうが、そこには誰かの人生があったはずです。何度だかそれさえも、否定しているような気持ちになります。

実話度は低めですが、無くなったと勘違いしていた建物や新しく建てられた店は事実です。周りの環境も随分変っていたこともあり、店一軒分の不自然な空間を見た時、かつてここに店があったように反応してしまいました。
小説ではその場で、思い出せていますが、実際はかなり後になって思い出しています・・・というより、この近くに住む知人に聞いてようやく事実が判明しました。

そんなこんながありながら・・・でも、いまだに、見ているようで見ていません。それが建物であり、人であったり。
T299
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ホタル通信 No.298

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.227 いたずら
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:男性

ホタル通信を書くにあたって読み直してみると、リアリティ溢れる作品であると、あらためて感じました。

実話度の通り、約80%は事実です。小休止のために入ったカフェで彼女がコースターに何やら書き始めたのが発端です。
冬のホタルは嘘っぽい話ほど、本当のことが多いのも特徴です。想像の世界だけでは描ききれない、リアルな現実を描くことをテーマにしています。
小説の前半はほぼ100%実話で、後半特にラスト付近は創作になります。

彼女との出会いはコースターではなく、別のきっかけでした。
従って、彼女がコースターにイタズラ書きする姿を見て、アイディアを思いつきました。
正直、ラスト付近は暗い話です。「あの日、ひとつの火が消えなくて済んだ」は、皆さんが察している通りの内容です。またこの部分は創作であることに間違いはないのですが、彼女がその影に怯えていたのも事実です。

タイトルは“イタズラ”で、内容もコミカルに展開してはいるものの、本当は少々、重い話に仕上げています。でも、決して悲しい話ではなく、むしろ生きることに前向きなんです。
T298
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ホタル通信 No.297

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.224 落としたメモリー
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:男性

同じUSBメモリーを持っていたことは事実ですが、それを知ったのは、“拾ったから”ではありません。

知るきっかけは、彼女がUSBメモリーを見せてくれたからです。なぜ、見せてくれたのかは、正直覚えていません。
たかが、同じUSBメモリーを持っていただけに過ぎないことですが、掃いて捨てるほど種類がある中で、偶然を超えた何かを感じずには居られませんでした。

この小説は、オチを最初から決めてから書き始めました。
USBメモリーから、“記憶”というメモリーを連想し、さらに、記憶を“想い出”に置き換えました。
ラストの一行は「記憶媒体を落としたら大変」という意味と「想い出を落としたら(失くしたら)大変」のふたつの意味を持たせてあります。

小説では、USBメモリーの中身を見せてもらっていますが実際は見ていませんし、何が入っていたか分かりません。
彼女は彼女で隠そうとする素振りはなく、僕は僕で知ろうともしていませんでした。よくよく考えなくても、個人の持ち物ですからね。
T297
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ホタル通信 No.296

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.348 女友達
実話度:★★★☆☆(60%)
語り手:男性

タイトルにもなっている“女友達”は実在の人物です。ただ、何がきっかけで友達になったのかは覚えていません。

覚えていないというより、きっかけそのものがなかったように記憶しています。気付いて見れば・・・そんな言葉が良く似合います。
さて、その女友達との会話そのものは創作ですが、出てくるエピソードはほぼ事実です。
女友達に何人か彼女を紹介してもらいましたが、全員ダメになりました。高校生でしたから、つきあうのも別れるのも言葉は適切ではありませんが“軽い”ものでした。

当時、良く言えば“クール”だし、悪く言えば“無口”な自分でした。女子も会話も苦手としていたのは、小説に書いてある通りです。
そんな中で、女友達だけは苦手意識がなく、会話もごく自然でした。なぜ、そうなのか理由は分かりませんが、だからこそ、友達になれたのかもしれませんね。
実はこの女友達が紹介してくれた彼女の友達とも付き合うことになったことがあります。このエピソードはすでに発表していますので、探してみて下さい。
一時期、俗に言う三角関係になっていました。現在であれば、“ゲス”と言われそうですね。

ラストは創作です。特別「そうなって欲しかった」という希望的観測やそれらしき事実があって書いたのではなく、単に小説的な展開として書いています。
S296
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ホタル通信 No.295

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.360 ふたつの月 
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性

少し話の辻褄が合わない部分はありますが、比較的お気に入りの小説です。

この小説は“月”をテーマにして、早々に映画の話題にすり変って行きます。ただ、すりかわったと言っても、“月”がテーマであることには変わりはありません。
ただ、妖しく光る月→映画の話・・・という流れでストーリーを考えたのではなく、実際はその逆でした。映画の印象が強く残っていたところへ、妖しい月が目に入った・・・という流れが小説を書くきっかけです。

ところで、小説に出てくる映画・・・何だか分かりますか?
多少、脚色しているので実際の映画と異なる部分もありますが、ほぼそんな感じのワンシーンがあります。
随所にヒントがあるので、考えてみてください。SF好きなら簡単に分かると思います。

さて、話を戻せば・・・彼女のアピールに気付かず、映画の話をし出す彼。ついつい、彼の話に食い付いてしまった彼女。
小説の90%くらいは、本来はどうでもいい部分であり、ラストで劇的な結末を迎えるというパターンです。
冬のホタルでは定番の手法ですが、無理矢理感が多い小説の中にあって、比較的、しっくりくる出来栄えです。

手前味噌ですが、5分程度のミニドラマとして映像化したら、文字よりも映えるんじゃないかと思っています。起承転結がハッキリしているのと、展開を裏切る衝撃のラストが待ち構えていますので。
T295
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ホタル通信 No.294

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.378 あめちゃん
実話度:★★★★★(100%)
語り手:男性

実話度はほぼ100%です。100%だからこそのテーマかもしれません。

小説に出てくる“飴”のメーカーや商品名は覚えていませんが、メジャーではなかったことは覚えています。また、当時同じものを買おうと、コンビニやスーパーをいくつか巡っても売っていませんでした。
この小説は飴が表向きのテーマになっているものの、冒頭とラストから分かるように“彼女を疑ってしまった”ことこそが本当のテーマです。

「売ってたら買ってくる」なんて社交辞令だと思っていました。
自分も似たようなことを言うこともありますから。
でも、相当な日数が過ぎた後に買ってきてくれたので、結構ビックリしたのを覚えています。だからこそ、小説になったと思います。
結果的に、今までの中間報告が言い訳ではなかったことになるわけですから、それを疑っていたことに対する反省の念もあり、これの方が飴そのものよりも色濃く、小説に反映されました。

なんてことない小説なんですが、実話をベースにする当ブログの象徴的な小説のひとつかもしれません。
T294
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ホタル通信 No.293

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.222 微笑
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:男性

自分で言うのも変ですが、大変懐かしい小説です。こんな時代もあったのかと・・・ある歌の歌詞ではありませんが。

実話度はかなり高めです。本当は100%でも良かったのですが、小説の冒頭が創作なので、少し控えめに設定しました。三人で逢う予定・・・ではなく、最初から二人で逢う約束をしていました。なぜ、わざわざ創作したのかは覚えていません。

もしかしたら、この小説だけかもしれない特徴を持っています。それは有名人の名前が直接的に書かれていることです。普段はある人・・・で片付けることが多く、それが誰であるかは、読み手に任せています。
ところが、この小説は一人どころか、多数の実名が出てきます。実話をベースにした小説ですから、当然と言えば当然なのですが、逆に嘘っぽく見えてしまうところが不思議です。

あえて言う必要もありませんが、彼女は実在の人物です。
でも、冬のホタルではこの小説にしか登場していません。
だからこそ、話は戻りますが「こんな時代もあったのか」と想うわけです。
T293
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ホタル通信 No.292

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.311 右手の指輪
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:男性

小説のようにかなり突っ込んだ話はありませんでしたが相手の女性は実在の人物です。

指輪の位置に、男性が想像しているほど深い意味がないことを知ってはいたので、少し強引に、話を作ってしまった感があります。
実際、小説の重要なポイントである「どの指から、どの指に替わったのか」を書いていません・・・というより“書けなかった”というのが正直な感想です。
本当は、友達と恋人を意味する指が明確に存在しておれば良かったのですが・・・。

さて、この小説は比較的、気に入っています。よく読めば辻褄が合わない部分がチラホラあるものの、何とか体裁は整えています。
冒頭、実在する人物と書きましたが、この人は当ブログで頻繁に登場する女性のひとりです。その女性の指輪がとても印象的だったので、このアイデアを思い付きました。
ただ、小説のような会話には進展せず、「聞くに聞けない」状態でした。

彼女とは特別な関係ではありませんでした。別の見方をすれば、彼女が僕に対して“牽制球”を投げていたのかもしれませんね。その牽制球が、どちらの意味を持つのか、真相は闇の中です。
T292
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ホタル通信 No.291

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.332 愛は悲しみより深い
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性

小説のタイトルは、ある歌詞のワンフレーズを、一部“字”を換えて採用しました。

実話度は高くありません。どちらかと言えば小説のタイトルから話を作り上げたようなものです。
前半は全体が伏線のような作りで、後半になると一気に話が展開して行きます。このような展開方法は自分の中では定番のやり方で、ひどい時には99%が伏線で、最後の1行で話しが展開して、そのまま終話することも、珍しくはありません。

冒頭の“どん底の底を見上げる”という表現は私が考えたものではなく、テレビからの受け売りです。
ただ、その表現に似た体験をしたことがあったので、タイトルと相まって、小説が誕生しました。実話度は低いですが、多少、思い入れがある小説のひとつです。
内容については、読んで頂いた通りです、特に大きなヒネリは入れていません。

ですが小説のラストは、ややヒネリを入れています。
とは言うものの、タイトルと同じ意味合いのオチを持ってきていますので、そんなに“?”なオチではないと考えています。
ただ、最初からそれを狙っていたわけではなく、たまたま話の展開上、そうなったように記憶しています。
T291
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