カテゴリー「(117)通信No.426~450」の13件の記事

ホタル通信 No.438

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.509 半券
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性

半券を捨て忘れたのは事実ですが、それが恋愛話とは全くリンク
しておらず、単なる“捨て忘れた”話です。

コートではなくとも、ポケットから捨て忘れた何かが出てくることは
珍しくはありません。また、カバンの中から・・・ということも一度や
二度は経験したことがあると思います。
さほど複雑な話ではないのですが、ストーリーを補足させて頂くと
次のようになります。
一年前、私は別の人と付き合っていた。その時、おろしたてのコー
トを着ており、映画の半券をポケットに仕舞い込んだ。その半券が
出てくるところからストーリーが始まります。

映画は恋愛の象徴だと思っていますので、半券も重要なアイテム
のひとつでしょう。何気ない半券に当時の想いがギュっと詰まって
いるように思えます。
小説では、ゴミ扱いしているふしもありますが、「思い出までも捨て
る必要はない」とかろうじてフォローはしています。ただ、この半券
制度はいつまで続くんでしょうか?
今やネットやスマホの時代です。近い将来、半券がこの世から消
えてなくなる日も来るでしょう。

オチは分かりますか?
特別、凝った作りではありませんが、これも補足させて頂くと、こ
れからは捨て忘れた半券の話を現在の彼とする・・・つまり、この
先“別れることがない”ということを遠回しに表現しています。
T438
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ホタル通信 No.437

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.521 奥の細道
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:女性

タイトルは、奥の細い道のことではなく、松尾芭蕉の紀行作品の
アレです(笑)

タイトルだけでは内容が思い出せない作品は数多くありますが
読み直せば、ほどなくして思い出せます。ただ、今回の作品は
「なぜ奥の細道なの?」としばらく考え込みました。
もちろん、奥の細道そのものではなく、俳句のことであることは
分かっていましたので、正しくは「何の俳句なの?」が正解です。
全く記憶から消えていたので、ググってみると・・・多分、これじゃ
ないかと思われるものがありました。それは、次の俳句です。

『夏草や兵(つはもの)どもが夢の跡』

この小説は「私と新参者との自転車置き場を巡る攻防戦」です。
誰もが一度は・・・とまでは言いませんが、自転車の置き場では
なくとも、自分の居場所を確保するための攻防戦を少なからず
経験していると思います。
自転車置き場は、部屋番号が書かれているわけでもないので
どこに駐輪しようが問題はありません。
ただ、暗黙の了解と言いましょうか、だいたい同じ場所に置くの
が普通でしょう。私もようやく安住の地を見つけて、さりげなく縄
張りを主張するために、盗難防止のチェーンを置いていました。
ところが・・・ここからが小説の後半の展開です。
もちろん、前述した通り、どこに駐輪しても問題はありませんが
それを知ってか、知らずにかは分かりませんが、堂々と駐輪さ
れてしまうと心中穏やかではいられません。

で、この結末も小説の通りです。
急に駐輪場に空きが目立ち始めたのを見て、フッと懐かしむよ
うな、それはそれで寂しいような・・・そんな心中を俳句に例えて
みました。
T437
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ホタル通信 No.436

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.561 痕跡
実話度:★★★☆☆(60%)
語り手:男性

う~ん・・・何というか、良く言えば自己満足感が満載のまさしく
冬のホタルの王道的作品です。

この小説、超短編の中でも更に短い小説ですね。こんな小説を 
書いていたとは・・・完全に忘れていました。
とは言え、実話度はそこそこ高めです。構成的には、前半が過
去の事実、後半がその回想になっています。小説上の彼女は
実在の人物です。
彼女との関係を一言で言えば、仲の良い友達のようなものでし
た。小説では健全な関係ではなかったと書いていますが、これ
はややオーバーに表現しています。ただ、彼女には彼氏が居た
ため、全く健全だったかと言われればそうではありません。

やましいことがなければ堂々と友達として付き合えば良いので
しょうが、彼女は彼氏のことを本気で好きだったわけではなく、
止むを得ない事情により、“好き”を演じていたと言えなくもあり
ません。
ですから、僕との関係が例え友達であったとしても波風が立た
ない保障はなかったわけです。こんなややこしい状況がこの小
説というわけです。
彼女も僕たちの関係を知られないように、タイトルにもなってい
る痕跡を常に消していました。

時は流れ・・・今はどこにもその痕跡は残っていません。唯一、
残っていた僕の心の中からも消え去っています。
ただ、時よりすれ違う人波の中に彼女のまぼろしを見ることが
あります。それが何を意味しているのか・・・。
S436
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ホタル通信 No.435

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.581 リメンバー
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:男性

小説の冒頭に「こんなシチュエーションを体験したことがある」と
書いてあります。これに関しても実話です。

それに小説として発表済みなんですが、さて、どの小説だった
のか・・・遠い記憶を頼りに探してみました。
結果、その小説は「No.417 待ち合わせ」だと判明しました。自分
で作っておきながら探すのに苦労しました。尚、No.417よりも
先にNo.581のホタル通信を発表することになりました(笑)

さて、本題のこの小説も比較的、実話に基づいて作っています。
ある人と待ち合わせをしていた時、偶然にも経験したことがある
シチュエーションになりました。
ただそれだけのことなんです。でも、待ち合わせ場所に行くため
に、別々に移動していた二人が、同じ電車に乗り合わせる・・・。
ありそうだけど、なかなかそんなシチュエーションは生まれま
せん。
それにとても不思議と言うか奇妙と言うか、本来なら待ち合わせ
場所で会う二人が、それ以前に電車で会ってしまう。こんな何気
ないことにこそ、冬のホタルの触覚は伸びていきます。

タイトルだけでは思い出せなかったのですが、読み返して見ると
すぐに思い出すことができました。
冬のホタルの中でも短い部類の自己満足の小説です。とは言え
これが本来の姿なんですよ。
T435
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ホタル通信 No.434

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.587 私の名は竜王
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:女性

小学生の時にこのような演劇が開催されたのは事実です。不
思議なことに今でもあの一言を覚えています。

ただ、小説の書いたセリフとは若干異なっており、実際は「私の
名は竜王じゃ」しかセリフがありませんでした。ですから、小説
では準主役級とは書いてありますが、どう考えても脇役です。
また、小説上の私(女子)がそれを演じていることになっていま
すが事実ではありません。実際は男子が演じていました。
作者は、その男子か小説上の友人、もしくは竜王の前でひれ
伏した初恋の男子って感じでしょうか?

竜王を事実の通り、男子設定で進めても良かったのでしょうが
「その人間は、私の初恋の相手だった」というオチを先に思いつ
いたのでしょうね、多分・・・そうなると女子設定の方が、それが
際立ちます。
そんな演劇でしたが、自分のパート以外は正直よく覚えていま
せん。そもそも竜王の立ち位置も、今となっては曖昧です。

小説としてはスラスラと筆が進んだ記憶があります。まぁ、思い
出を語る系の内容ですから、筆が進まないわけはありません。
もし、このホタル通信を読んで「もしかしてあの小学校?」とピン
とくる人がいるかもしれません。その時はお知らせ下さい(笑)
T434_20200703220401
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ホタル通信 No.433

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.472 カモとハト
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:男性

とても懐かしい匂いがする小説です。内容はともかく今では書け
ないタイプの小説だからです。

何度か記事にしていますが、ブログを始めた理由は“ある人”を
陰ながら応援するというか、その人だけに向けた情報発信と言っ
ても良いかもしれません。
また、見方を変えれば世の中の人に、彼女の存在を知って欲し
かったとも言えなくもありません。

この小説は内容こそハトとカモの話ですが、ハトは彼女の象徴
的な存在でもあり、度々小説のモデルにもなっています。
ハトは群れているイメージの方が大きいですが、一羽だけポツン
と行動して場合も少なくありません。それが寂しいのかどうかは
ハトに聞いてみないとわかりませんが、私にはどうしても彼女と
重なってしまいます。重ねあわせることで、何らかの痛みを和ら
げようとしているのかもしれませんね。
彼女をハトに例え、直接的な表現を避けることでバランスを取っ
ているということでしょうか?

今回は少し哲学的なホタル通信になってしまいましたが、冒頭
で書いた通り、本来はこれが“冬のホタル”の小説です。
最近、質の低下が著しく、少し自分を見つめなおす意味でも読み
返して大変刺激を受けた小説でした。
T433
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ホタル通信 No.432

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.478 背を向けるわけ
実話度:☆☆☆☆☆(00%)
語り手:女性

ホタル通信を書くに際して読み直してみると、なんともせつない
光景が浮かんできました、ところが・・・。

実話度が示す通り、きっかけとなるものはありましたが、小説の
ような展開はなく、全て創作です。ありがちなテーマだと思って
いますが、そこに何かを感じずにはいられませんでした。
本当なら、せつなく、でも前向きな話として綺麗に終わるはずだ
ったのでしょうが、ラストに衝撃的な展開が待っていました。自分
で言うのもなんですが、完全に忘れていました。

これは冬のホタルでは極めて珍しいラストです。結構、ブラック
なパターンですよね。ホント、自分でもビックリでした。
良く言えば、超前向きであったり、強い女性・・・ということになる
かもしれませんが、これはちょっと引いてしまいますね。もしか
したら、映画やドラマなどのワンシーンにあって、その印象が色
濃くでたのかもしれません。
さらにブラック色を強めようとするなら、背中を見送る彼も「やれ
やれ、これであいつの顔を見ずにすむな」なんて展開もありで
しょうね。こうなると、もはや冬のホタルではありませんが(笑)

話は反れますが、最近、LINE形式で小説が読めるスマホアプリ
に、作品の投稿を始めました。もちろん、本職はブログなので、
あくまでもお試しです。
ただ、ブログと線引きを明確にするため、今のところ、アカウント
はホタルではなく、さらにジャンルは「ホラー」です。もしかしたら
そのうちブログで紹介させてもらうかもしれません。
T432
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ホタル通信 No.431

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.550 下流のごみ
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:女性

この小説、少し変わった特徴があります。何だか分かります?
もちろん、内容だということには間違いないのですが・・・。

ゴミをテーマにすることは決して多くはないのですが、書き難く
はありません。どちらかと言えば書きやすいと思っています。
ゴミと言ってしまえばそれまでですが、ゴミになる前はまだ何ら
かの価値があったと思います。
そこに思い出や捨てられない何かを重ね合わせる・・・ない展開
ではありません。ですから、ゴミは私にとっては魅力的なテーマ
のひとつだと言っても言い過ぎではありません。

随分と前置きが長くなりましたが、冒頭に書いた変わった特徴
とは、こんな小説的にもかかわらず、比較的、拍手の数が多い
小説なんです。
自分では魅力のあるテーマだと思っていても、他人から見れば
ただのゴミの話です。それにもかかわらず拍手をいただけてい
るのは、何ともうれしい限りです。ラスト付近に、私の心情のよう
なものは書かれていますが、それ以外は状況説明が主です。
どこに共感いただけたのか、不思議なくらい・・・というより、申し
訳ないくらい、有難いことです。

実は今でも川を眺めるのは好きです。
川が好きというより、昔々の子供の頃、それこそ、やんちゃだっ
た時代を思い出させてくれるからです。
ただ、思い出しているのは自分のことだけでけではありません。
時代そのものを思い出しているんです。
T431
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ホタル通信 No.430

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.530 さくらさく
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性

なるほど・・・ありがちなパターンの小説で、冬のホタルらしい独
特な世界観は微塵も感じられません。

ただ、実話度が示す通り、全くの創作ではなく、ある事実を誇張
したり、すり替えたりしています。彼・・・の存在はありましたが、
恋人だったわけではなく、単なる同僚でした。
そんな同僚だったわけですが、好意が全く無かったわけではあ
りません。もしかしたら・・・恋人に発展するかも?と言った道も
見えてはいました。

ですが、月日は流れ、彼が転勤することになりました。
その時の別れの様子を恋人同士にすり替えて、誇張しました。
正直に言えば恋人同士にも似た感情がなかったと言えば嘘に
なります。だからこそ、こんな小説が生まれたわけですから。
冒頭、冬のホタルらしからぬ・・・なんて書きましたが、登場人物
で考えれば、小説上の彼は、よく登場する人物です。
まぁ、作者の性別を明かしていませんから、その彼が作者の可
能性もあります。

桜を題材にした小説は比較的多いと思います。
別に桜を特別視しているわけではないのですが、桜の季節に
何らかの感情の起伏が生まれているということでしょうね。
それこそ、別れ、そして出会い・・・桜はそんな出来事をきっと
多く見守ってきたんでしょうね。
T430
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ホタル通信 No.429

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.536 すずめの涙
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:男性

この小説は、言わば願望を具現化したものと言えます。もちろん
すずめと彼女をオーバーラップさせながら。

実話度20%は、すずめに関する部分で、すずめとの一連のやり
取りは実際に起きた出来事です。その他のことは創作になります
ので、彼女は全く関わっていませんが、私にはそのすずめがどう
しても彼女と重なって見えてしまい、このような小説になったわけ
です。
ある意味、彼女も逃げる場所がなく、隅でジッとしているようなもの
でした。極端に言えば、生きることをあきらめていると言ってもいい
かもしれません。そんな彼女と出会い、色々・・・ありましたね。

最近、この手の小説はほとんど書いていません。本来これが冬の
ホタルの神髄のはずなんですが寂しい限りです、自分で言うのも
変ですが。
後半のラスト近くに「やっぱり連れて帰るべき・・・」という表現があ
りますが、これはすずめと彼女、両方のことを言っています。
だからと言って、彼女に帰る場所がなかったわけではないんです。
帰る場所はあったけど前述した通り、安住の地ではありませんで
した。

今でも時々、思い出すことがあります。
あのすずめはどうなったのか、と・・・。楽しい思い出より、苦しい
思い出の方が多いのですが、大空に飛び立っていればいいな。
T429
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