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[No.1366-2]力強い手~第三部

No.1366-2

結果的に、父は母が亡くなってから6年と3か月生きた。
苦しみと悲しみに耐えながら。

「長いようで短かった?」
「・・・どうなんだろうな」

いずれ色々な問いに対しての答えが出るだろう。
その時を待つしかない。

「母はきっと分かってたんだと思う」
「こうなることを」

だからこそ、子供たちに父を託したんだと思う。
ただ、その約束を果たせたのだろうか・・・。

「答えを急ぐ必要はないんじゃない?」
「それも、その時が来るわよ」

ただ、両親を亡くし、気付いたことが二つある。

「なに?」

ひとつは、俺は子供だったんだと。
そして、もうひとつは、大人だったんだと。

「・・・分かるわよ、それ」
「私も同じだったから」

それなりに大人として生きてきても所詮子供なんだ。
父、母の前では。

「けど、亡くしたからこそ大人だと気付いた」

安心して、母と幸せに暮らしてほしい。
子供たちは大丈夫・・・3人で仲良く生きていくから。

(No.1366完)
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