[No.1358-1]ひたすら待っている
No.1358-1
登場人物
男性=牽引役
女性=相手
-----------------------------
会社帰りよく見掛ける光景がある。
川沿いの遊歩道に猫がおとなしく座っている。
「なんでだと思う?」
「ただ座ってるだけじゃないの?」
僕も最初はそう思っていた。
ただ、座っているだけだと。
「違うの?」
「違う、それに一匹だけじゃなくて」
数匹、座っている。
いつも同じ場所に同じ猫が。
「縄張り?」
「かもしれない、でも別の理由がある」
僕も平日は同じ時間に同じ場所を通る。
彼らは“待っているのだ”
「待っている・・・なにを?」
「ご飯だよ、ご飯」
僕が帰る時間になると餌を与えにくる人が居る。
いつも見掛けるわけじゃないが。
「ご飯待ちなんだ!」
だだ、黙って、その場所でじっとしている。
| 固定リンク | 0
「(054)小説No.1351~1375」カテゴリの記事
- [No.1364-1]力強い手~第一部(2026.04.22)
- [No.1363-2]その瞬間(2026.04.19)
- [No.1363-1]その瞬間(2026.04.17)
- [No.1362-2]年上の女の子(2026.04.16)
- [No.1362-1]年上の女の子(2026.04.15)



コメント