[No.1357-2]ニラ玉
No.1357-2
「でも、良かったね」
「食欲も出てきて」
良い意味でニラ玉が卒業できそうだ。
ここ半年、僕を支えてくれたニラ玉から。
「大袈裟ねw」
「事実だろ?」
だからといって今後、食べないわけじゃない。
むしろ、定期的に食べたいくらいだ。
「そう?それなら作るけど」
「これからも頼むよ」
彼女を気遣っての発言ではない。
正直な気持ちだ。
「最近、ニラが安くて」
「今日も二束で・・・」
量も増やしてくれている。
ニラ玉なら、何束でもいけそうだ。
「元気が出るから」
「落ち込んでいる時はとくに」
思い出の一品になりそうだ。
決して楽しい部類ではないけれど。
「そんなパターンもあるわよ」
「涙して食べる料理だって」
僕を支えてくれたのはニラ玉であってニラ玉じゃない。
「・・・ありがとう」
「私は、あなたの笑顔が見たかっただけよ」
(No.1357完)
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