[No.1357-1]ニラ玉
No.1357-1
登場人物
男性=牽引役
女性=相手
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ここ半年で好きになった料理がある。
「ほんと美味しいよな、このニラ玉」
「そう?」
半年前、かなり大きなアクシデントに見舞われた。
食欲もなく、精神的にも追い詰められていた。
「味付けがいいよね」
「簡単なんだけど」
確かに、ニラと玉子だけでできる。
味付けもそれほど複雑ではない。
「だから難しいんじゃないかな」
「ありがとう」
食欲がない僕のために彼女が作ってくれた。
それが当時の自分にマッチした。
「やさしい味でさ・・・」
「随分、褒めてくれるじゃないw」
実際、そのやさしさに救われた。
味はもちろん、彼女そのもののやさしさにも。
「よくリクエストするよね?」
「そりゃ、美味しいからだろ?」
以前は、そんなことを口にするタイプではなかった。
でも、あれ以来変わった。
「ほんと?」
「うん、ほんと美味しいよ」
食べている最中も何度も連呼する。
“美味しいと”
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