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2026年3月

[No.1360-2]模型店

No.1360-2

「気になるわね・・・」
「まぁ、そう言うことで」

あまりにも懐かしくて、YouTubeで検索した。
そしたら・・・出てきた。

「それを早く言いなさいよ」
「焦るなって」

彼女にそれを再生して見せる。
2パターンあった・・・そこまでは覚えていなかった。

「・・・どう?」
「意味わかんないw」

もちろん、男子向きのCMだ。
キラキラ要素はひとつもない。

「いや、男子にとってはキラキラかも」
「でしょうね」

あらためてCMを見ると当時を思い出す。
よくこの店に通ったものだ。

「でも、ほとんど冷やかしかもw」
「何も買わないことがほとんど」

買った記憶がほとんどない。

「そんなもんじゃない?」

俺の部屋はコックピット・・・。
J1360
(No.1360完)
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[No.1360-1]模型店

No.1360-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
彼女がある有名和菓子店の名前を口にした。
僕が知らない名前だ。

「知らないの?」
「知らない・・・でも・・・」

ある店を思い出した。
同じ名前の店を。

「同じ名前?」
「ああ、全然、違う店だけどw」

高校生の時、学校の近くに模型店があった。
地元ではそこそこ有名な。

「模型店?有名なのは一緒なのねw」
「だなw」

有名な理由はいくつかあった。
模型店では珍しく、CMを流していた。

「地元のローカル局だけどね」
「今でも覚えてる」

店そのものよりも、CMの印象の方が強い。
印象的なナレーションがあったからだ。

「へぇ~、どんな?」
「言ってもいいけど」

よく分からないだろう。
女子には。

(No.1360-2へ続く)

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ホタル通信 No.620

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.717 行きと帰り
実話度:★★★☆☆(60%)
語り手:男性

所々、創作が混じっていますが、そこそこ実話度が高い小説です。実際にそんなことがありました

ただ、外に買いに出たのは油ではなく、色々な物を買い行きました。彼女が風邪をひいて外出できなかったので。つまりおつかいですね、簡単に言えば。
買い物自体は嫌いではないのですが、一人で行くのが好きではなく、小説の前半の煮え切らない態度は、一人では行きたくない気持ちを表しています。そのまま小説にしても良かったのですが、何となく似たような話に作り変えました。

で、そんなこんなで嫌々ながら買い物に出掛けると、息を吞むような夕焼け空が広がっていました。確かに幻想的な夕焼け空ではありました。特段、珍しいわけでもなかったのですが、なんせ、“嫌々”だったので、そのギャップからとても印象に残ったことを覚えています。嫌々出掛けて、帰りにすがすがしい顔で帰ってくる・・・この小説のテーマは、そんな日常を描いた、冬のホタルらしい作品のひとつです。

まぁ、夕焼け空って、それだけでも絵になると言うか、創作のヒンになります。そこに何かを求めるように。
Jt620
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[No.1359-2]工場の音

No.1359-2

なぜ、工場から音楽が・・・と。
それもBGMではなく、J-POPなのかと。

「あくまでも推測なんだけど・・・」

その工場からは別の音も聞こえてくる。
それもそこそこ大きな音だ。

「工場と言うくらいだから・・・機械音とか?」
「そう!」

何を作っているのか、何をしているのか知らない。
けど、何かをしている機械音がする。

「ガチャン、ガチャンとか」
「だから・・・」

その機械音を打ち消すための音楽だと思う。
正確に言えば、打ち消すことはできないが。

「機械音を和らげるため?」
「多分そう」

従業員のアイデアか、はたまた社長の福利厚生か。
いずれにせよ、モチベにも影響するだろう。

「それはあるね」
「効率も上がりそう!

機械音のために、音楽に集中し過ぎることもないだろう。
適度に音楽が聞こえてくる感じだ。

「うちの会社でも導入したいと思わない?BGMだけど」
「賛成!」
J1359
(No.1359完)
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[No.1359-1]工場の音

No.1359-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「ねぇ、会社を出る時、聞こえない?」
「何が?」

いまさらだけど、あることに気付いた。
何年も前からのはずなのに。

「ほら・・・この音楽」
「音楽?」

会社の敷地を出る時、音楽が聞こえてくる。
それなりの音量で。

「ほんとだ・・・」
「いつも聞いてるはずなんだよね」

聞いているようで聞いていない。
会社帰りはある意味そうなのかもしれない。

「意味深ねw」
「あははw」

どうやら少し離れた工場から聞こえてくる。
小さな町工場から。

「J-POPだよね?」
「多分、BGMではないのは確か」

日本語だから洋楽ではない。
いつも聞いているわけじゃないから断言はできないが。

「でも、なんで?」
「そうなるよね」

私も最初はそうだった。

(No.1359-2へ続く)

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[No.1358-2]ひたすら待っている

No.1358-2

「それを見てるとさ・・・」

何とも言えない気持ちになる。
悲しいとか嬉しいとか、そんな単純な感情ではない。

「暑い日も寒い日も」
「ひたすら待ってるんだ」

野生だから、軟な体ではないことは理解している。
でも、空腹はさすがにこたえるだろう。

「ある意味、地域ネコのように」
「可愛がられてはいるけどね」

それでもご飯にありつけないこともあるだろう。
もし、その人が居なくなれば・・・と考えることもある。

「人間の手で生きる・・・」
「それが良いのか悪いのか」

その答えはいつも闇の中だ。
正解でもあり、間違っているようにも思える。

「答えになってないw」
「けど、それが答えよね」

人間の都合ではなく、彼らはどう思っているのか。
今度、ゆっくり聞いてみたい。

「私もそれに参加していい?」
J1358
(No.1358完)
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[No.1358-1]ひたすら待っている

No.1358-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
会社帰りよく見掛ける光景がある。
川沿いの遊歩道に猫がおとなしく座っている。

「なんでだと思う?」
「ただ座ってるだけじゃないの?」

僕も最初はそう思っていた。
ただ、座っているだけだと。

「違うの?」
「違う、それに一匹だけじゃなくて」

数匹、座っている。
いつも同じ場所に同じ猫が。

「縄張り?」
「かもしれない、でも別の理由がある」

僕も平日は同じ時間に同じ場所を通る。
彼らは“待っているのだ”

「待っている・・・なにを?」
「ご飯だよ、ご飯」

僕が帰る時間になると餌を与えにくる人が居る。
いつも見掛けるわけじゃないが。

「ご飯待ちなんだ!」

だだ、黙って、その場所でじっとしている。

(No.1358-2へ続く)

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ホタル通信 No.619

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.704 まずい料理
実話度:☆☆☆☆☆(00%)
語り手:女性

この小説は創作ですね、恐らく1ミリも実話は含まれていませんが、何らかのきっかけはあったはずです。

1ミリも・・・と言うのは大袈裟ですが、時々、商業的な小説を作ることがあります。このような小説は明確なオチと言いますかラストを設けています。もちろん、この小説もオチがありますが、分かりますか?種明かし・・・というほど難しいものではありませんが、解説するとこんな感じです。

LINEでのやりとりで、彼が「手料理でもお願いするよ」という流れになり、以前、手料理を振る舞ったら、それっきりになったといところに行きつく。そして、その原因が私の料理の下手さ加減にあった・・・というのが言わば伏線です。
彼は彼でそれを分かっており、決して上手くはないけれど、それを受け入れようとしていたのが、ラストシーンです。「そろそろ体を慣らしておこうかと思って」は将来を見据えた彼の覚悟と言いますか、遠回しのプロポーズでもあったのです。まぁ、失礼な話ですがw

ただ、これらはあくまでも創作ですから実際にあった話ではありませんが、この広い世界のどこかで起きていても不思議ではないエピソードだとは思います。
Jt619
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[No.1357-2]ニラ玉

No.1357-2

「でも、良かったね」
「食欲も出てきて」

良い意味でニラ玉が卒業できそうだ。
ここ半年、僕を支えてくれたニラ玉から。

「大袈裟ねw」
「事実だろ?」

だからといって今後、食べないわけじゃない。
むしろ、定期的に食べたいくらいだ。

「そう?それなら作るけど」
「これからも頼むよ」

彼女を気遣っての発言ではない。
正直な気持ちだ。

「最近、ニラが安くて」
「今日も二束で・・・」

量も増やしてくれている。
ニラ玉なら、何束でもいけそうだ。

「元気が出るから」
「落ち込んでいる時はとくに」

思い出の一品になりそうだ。
決して楽しい部類ではないけれど。

「そんなパターンもあるわよ」
「涙して食べる料理だって」

僕を支えてくれたのはニラ玉であってニラ玉じゃない。

「・・・ありがとう」
「私は、あなたの笑顔が見たかっただけよ」
J1357
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[No.1357-1]ニラ玉

No.1357-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
ここ半年で好きになった料理がある。

「ほんと美味しいよな、このニラ玉」
「そう?」

半年前、かなり大きなアクシデントに見舞われた。
食欲もなく、精神的にも追い詰められていた。

「味付けがいいよね」
「簡単なんだけど」

確かに、ニラと玉子だけでできる。
味付けもそれほど複雑ではない。

「だから難しいんじゃないかな」
「ありがとう」

食欲がない僕のために彼女が作ってくれた。
それが当時の自分にマッチした。

「やさしい味でさ・・・」
「随分、褒めてくれるじゃないw」

実際、そのやさしさに救われた。
味はもちろん、彼女そのもののやさしさにも。

「よくリクエストするよね?」
「そりゃ、美味しいからだろ?」

以前は、そんなことを口にするタイプではなかった。
でも、あれ以来変わった。

「ほんと?」
「うん、ほんと美味しいよ」

食べている最中も何度も連呼する。
“美味しいと”

(No.1357-2へ続く)

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[No.1356-2]朝から・・・

No.1356-2

「随分、優等生の答えじゃない?」
「あなたはどうだったのよ?」

そう来ると思った。
まぁ、この流れなら予想はできる。

「もちろん・・・」
「もちろん?」

その小学生と同じだ。
いや、何ならその小学生以上だ。

「以上?」
「あぁ、何なら水たまりに足を突っ込んでさ・・・」

下半身びしょ濡れだったこともある。
朝から泥汚れ全開だった。

「その小学生のこと言えないじゃんw」
「まぁなw」

昔の自分を見ているようで嬉しかった。
最近はそんな子をあまり見かけないからだ。

「女子には理解できない行動ね」
「朝からそれはない!ない!」

今、スーツ姿の自分が居る。
それが誇らしくもあり、なぜか寂しくもある。
J1356
(No.1356完)
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[No.1356-1]朝から・・・

No.1356-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「なんで小学生ってそうなんだろうな」
「は?なんのこと」

朝、小学生の集団に会った。
低学年らしさがその身長に現れていた。

「側溝に何か見つけたんだろうな」
「道路に寝そべってさぁ・・・」

必至に何かを探している。
と言うより、何かを追っている感じだった。

「何で分かるのよ?」
「周りが“そこだ!”みたいな声を出してたからさ」

雰囲気からして何らかの虫を見つけたのだろう。
あるいは、カエルかトカゲか。

「うぇ・・・私は無理・・・」
「だろうねw」

ただ、問題は朝から道路に寝そべっていたことだ。
アスファルトとは言え、道路は道路だ。

「これから学校に行くんだろ?」
「行く前から汚れてどうするんだとw」

そういう行動は放課後するものだ。
普通は。

(No.1356-2へ続く)

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ホタル通信 No.618

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.783 手の温もり
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:女性

セミの話は冬のホタルでは定番と言って良いかもしれません。鳥ならハト、虫ならセミ・・・が、レギュラーですw

実話度が示す通り、ほぼ実話です。しかも、後半の話も小さい頃の体験談です。夏になるとなぜかしらセミとの絡みがあります。もちろん、あれだけ大量にいるわけですから、何らかの絡みがあっても不思議ではありませんが、ありそうでなさそうなのがセミとの絡みです。そんな中、セミとの出会いはどちらかと言えば、悲しい出会いが多いですね。だからこそ小説のネタとして選ばれるのかもしれません。

後半は今でも覚えています。近所の土手に箱に入れて捨てられていた子犬がいました。その時は、素直な感情で、雨にあたらないように土管に避難させた・・・でも、今は思えば死期を早めてしまった可能性があります。小説に書いた通り、人目につかないことは、誰にも気づかれないことですから。
小さい頃の記憶とセミが重なり、この小説が生まれました。一見関係がなさそうな二つの事実が長い時を経て、巡り合ったような気持ちです。

正直、前半や後半の行動が正しいのか間違っているのか分かりませんが、命を感じることは大切だと思っています。
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[No.1355-2]ファイト!

No.1355-2

「みんな中学生かな?」
「そうみたいだね」

断言は出来ないが、華奢な子が多い。
身長もそれほど高くない。

「スポーツ女子っていいよね」
「わかる」

どこかストイックで、どこか野生児だ。
年中、日に焼けているイメージがある。

「それあなたのこと?」
「私も含めてよw」

中学生だけにそれほど大人びてもいない。
それがまた良い空気感を作り出している。

「走りたくなった?」
「今はもう無理w」

アラサーの私には荷が重い。
走りたいけど体がついて来ない。

「じゃあ、応援は出来るよね?」
「できるけど・・・」

さっき言った通り、周りの目が気になる。
でも、言わずにはいられないのが応援だ。
J1355
(No.1355完)
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[No.1355-1]ファイト!

No.1355-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
“先輩ファイト!”

家の近くに陸上競技場がある。
その関係で大会がある時にはそんな声がよく聞こえる。

「思い出すわね」
「だよね!」

同僚も元陸上部だった。
だから話もよく合う。

「応援されると嬉しいよね」
「なんかこう・・・力がみなぎるよね」

先輩は後輩に、後輩は先輩に。
もちろん同級生にも。

「今じゃ考えられないけどね」
「確かにw」

今では恥ずかしくてそんな大きな声を出せない。
でも、当時はそれが当たり前だった。

「いわゆる体育会系?」
「その表現、合ってる?」

別に陸上部だけというわけではない。
むしろ、他の部活の方が声が出ていたかもしれない。

(No.1355-2へ続く)

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[No.1354-2]あの夢をなぞって

No.1354-2

「でも、そんなことあるかもね」
「理由はわからないけど」

歌詞に共感しているわけでもない。
メロディーもそこまで好きではない。

「けど全てが・・・」
「完璧と言うか」

歌詞、メロディー、声・・・全てが一体化している。
どれが欠けても成立しない。

「そう言えば、曲名は?」
「それは・・・秘密」

隠すつもりはないが言うつもりもない。

「同じことじゃんw」
「何だか言いたくないのよね」

言ってしまえば何かが壊れそうな気がする。
大袈裟だけど。

「相当、ハマったわけね」
「まぁ・・・ね」

今の自分の何かに刺さっている。

「その答えが分からないのがいいのかもね」
J1354
(No.1354完)
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