[No.1353-2]本当のやさしさ
No.1353-2
「ある物?」
「そう、ある物w」
それは、ビニール袋に入れられたいくつかのお菓子だった。
それらがお土産のお菓子だということは見れば分かる。
「言わばお土産の詰め合わせw」
「会議のために各地から人が来たんだって」
だから、お土産のオンパレードになった。
北は北海道から南は九州まで。
「それが“やさしさ”とどう結び付くの?」
「もし、あなたならどうする?」
質問に質問で答えてしまった。
でも、自分ならどうするか、考えればよくわかる。
「そうね・・・3時のおやつで食べちゃう」
「だよね、一番体が欲する時間w」
けど、彼はひとつも食べずに持って帰ってきた。
どれも彼がすきそうなお菓子にもかかわらず。
「たまたま、お腹がすいてなかった・・・とか?」
「それはない」
彼が嬉しそうに私の目の前にそれを広げた。
そして、“一緒に食べよう!”って言った。
| 固定リンク | 0
「(054)小説No.1351~1375」カテゴリの記事
- [No.1364-1]力強い手~第一部(2026.04.22)
- [No.1363-2]その瞬間(2026.04.19)
- [No.1363-1]その瞬間(2026.04.17)
- [No.1362-2]年上の女の子(2026.04.16)
- [No.1362-1]年上の女の子(2026.04.15)





コメント