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[No.1353-2]本当のやさしさ

No.1353-2

「ある物?」
「そう、ある物w」

それは、ビニール袋に入れられたいくつかのお菓子だった。
それらがお土産のお菓子だということは見れば分かる。

「言わばお土産の詰め合わせw」
「会議のために各地から人が来たんだって」

だから、お土産のオンパレードになった。
北は北海道から南は九州まで。

「それが“やさしさ”とどう結び付くの?」
「もし、あなたならどうする?」

質問に質問で答えてしまった。
でも、自分ならどうするか、考えればよくわかる。

「そうね・・・3時のおやつで食べちゃう」
「だよね、一番体が欲する時間w」

けど、彼はひとつも食べずに持って帰ってきた。
どれも彼がすきそうなお菓子にもかかわらず。

「たまたま、お腹がすいてなかった・・・とか?」
「それはない」

彼が嬉しそうに私の目の前にそれを広げた。
そして、“一緒に食べよう!”って言った。

「その瞬間、本当のやさしさを知ったの」
J1353
(No.1353完)
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