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2026年2月

[No.1354-1]あの夢をなぞって

No.1354-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
以前は何とも思わなかった。
けど、今は違う。

「失恋して心に刺さるとか?」
「あのね・・・」

最近、ある歌を聞いた。
でも、歌自体はかなり前にヒットした。

「別に心境の変化があったとか」
「もちろん、失恋したわけじゃない」

それなのになぜが胸がざわつく。
何かを思い出させるように。

「もしかして恋の予感?」
「それもないないw」

自分でも不思議でならない。
一体、どうしてしまったのか。

「ある意味、心配w」
「ほんとそう」

以前はしっかり聞いたことはなかった。
そもそも、そのアーティストに興味がなかったからだ。

「食わず嫌い?」
「今思えば・・・そうね」

今は聞けば聞くほど好きになる。

(No.1354-2へ続く)

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ホタル通信 No.617

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.758 二次会
実話度:☆☆☆☆☆(00%)
語り手:女性

実話度はほぼゼロです。ペットボトルの蓋にコーラを入れて・・・の部分だけで実話です。

ですが、コーラではなく、実は“オロナミンC”なんですよね。彼が話してくれたのはw別にそのままオロナミンCで話を作っても良かったのですが、何となくスケール感と言いますか、ペットボトルの方がイメージしやすいと考え、そうしました。

実話度がほぼゼロですが、公園での出来事は丸っきり、作り話と言うわけではありません。微かな記憶ですが、小説のようなことがあったような気がしています。恐らく、その記憶が今回の小説に結び付いたものだと考えています。

時々あるんですよね。色々な記憶が入り乱れたような小説を書くことが。ひとつひとつのエピソードは薄いけれど、つなぎ合わせると何となく形になる・・・。今回も、2~3の記憶が繋ぎ合わさってひとつの形になりました。ただ、かなり短めの小説にはなりましたけどw

今でも彼は時々、蓋をおちょこ代わりにして飲んでいます。何が楽しいのかと思いつつも、それに付き合う私が居ます。
Jt617
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[No.1353-2]本当のやさしさ

No.1353-2

「ある物?」
「そう、ある物w」

それは、ビニール袋に入れられたいくつかのお菓子だった。
それらがお土産のお菓子だということは見れば分かる。

「言わばお土産の詰め合わせw」
「会議のために各地から人が来たんだって」

だから、お土産のオンパレードになった。
北は北海道から南は九州まで。

「それが“やさしさ”とどう結び付くの?」
「もし、あなたならどうする?」

質問に質問で答えてしまった。
でも、自分ならどうするか、考えればよくわかる。

「そうね・・・3時のおやつで食べちゃう」
「だよね、一番体が欲する時間w」

けど、彼はひとつも食べずに持って帰ってきた。
どれも彼がすきそうなお菓子にもかかわらず。

「たまたま、お腹がすいてなかった・・・とか?」
「それはない」

彼が嬉しそうに私の目の前にそれを広げた。
そして、“一緒に食べよう!”って言った。

「その瞬間、本当のやさしさを知ったの」
J1353
(No.1353完)
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[No.1353-1]本当のやさしさ

No.1353-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
本当のやさしさとはなんだろうか?
最近、その答えを知った気がする。

「車道側を歩いてくれるとか・・・」
「ドアを開けてくれるとか?」

以前は私もそう考えていた。
でも、決してそうではないことも最近知った。

「どういう意味?」
「そんなの知識で出来るってこと」

昔風に言えば、“HOW TO”だ。
心が伴わなくてもそれなりに振る舞うことができる。

「随分と厳しいわねw」
「ただ・・・そうかもしれないね」

みんながみんなそうだとは思わない。
けど、それをやさしさだと簡単には受け入れられない。

「急にどうしちゃったの!?」
「悟りを開いた?」

そうじゃないけど・・・。
本当のやさしさは、ちょっとしたところに現れる。

「本当のやさしさね・・・」
「で、その答えは?」

1週間前、彼が会社からある物を持って帰ってきた。

(No.1353-2へ続く)

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[No.1352-2]微妙な距離感

No.1352-2

「そうなんだ・・・」
「でもさw」

同僚が今にも笑い出しそうにしゃべった。
なにか言いたそうに。

「なによ・・・」
「甘いわね」

甘い・・・。
何が甘いと言うのだろうか?

「一人っ子だったよね?」
「そうよ」

そう言う同僚はたしか3人姉妹だったはずだ。
よく姉と妹の話を聞かされた。

「一人っ子がなにか関係あるの?」
「大ありよ!」

同僚曰く、姉妹だからこそ対立するという。
特に女同士は。

「知らなかった・・・」
「だから、お互い何かを感じてるのかも」

他人同士でも何か感じるものがあるのだろう。
気軽に仲良くなれない何かが。

「ほら、私たちだってw」
「・・・だったわね」
J1352
(No.1352完)
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[No.1352-1]微妙な距離感

No.1352-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「距離感?」
「それが何だか、もどかしいのよね」

朝、家を出る時間を少し遅めた。
そのため、小学生の集団を見掛けるようになった。

「正確には、集団登校前だけど」

マンションの一角が集合場所らしい。
そこに、いつも二人の女の子が立っている。

「みんなを待ってるのね?」
「そうだね、一番乗り!って感じ」

背格好と雰囲気から、ひとりは5年生くらいだと思う。
もうひとりは、1年生だと思う。

「で、会話するでもなく」
「微妙な距離でみんなを待ってるの」

毎日、顔を合わせている。
だから、仲良くなっても不思議ではない。

「たしかにそうよね・・・」
「別に利害関係ないはずなのにw」

大人同士ならそう簡単ではない場合もあるだろう。

「言わば姉と妹・・・みたいな年齢じゃない?」
「だから、すぐに仲良くなれそうなのに」

そして、今日も無言のふたりを横目に会社に向かった。

(No.1352-2へ続く)

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ホタル通信 No.616

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.730 隠したかったもの
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:男性

小説では、郊外でお弁当を食べているようなシチュエーションですが、実際は日々のお弁当の中で生まれた会話です。

実話度は悩みましたが、場所こそ違えど会話の内容はほぼ事実であるため、高めに設定しました。
小説では彼女の料理の腕前がいまひとつ・・・のような感じになっていますが、やや事実とは異なっています。まず、卵焼きを作るフライパンが少々古くなっており、焦げ付きやすくなっています。加えて、私が甘党と言うこともあり、砂糖が多めになると、余計に焦げ付きやすくなります。このようなことが重なり、味は格別なものの見た目に難がありました。

私は、それを理解しているのですが、彼女としてはそれを隠したかったんでしょうね。焦げていない面を表にして、焦げている部分を見えないようにする・・・姑息な手段ではなく、逆に微笑ましく感じていました。甘さ控えめの卵焼きよりも、やっぱり甘めの方が好きなんですよね。だから、砂糖の影響で焦げ付きやすくなります。

見栄えよりも味を優先してくれていることにすごく感謝しています。食べる人のことを考えてくれている証拠ですからね。こんな嬉しいことはありません。
Jt616
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[No.1351-2]オレンジの袋

No.1351-2

「でも、旨かったんだよな」
「ちょっとスパイシーで」

粉だからこそ、ご飯がべちゃっとしない。
それが良かった。

「まぁ、正確に言えば焼飯とも違うかもな」
「そんな感じがするね」

その焼飯を食べながらジャンプを読む。
それが至極の時間だった。

「シャンプ?雑誌の?」
「そうだよ、週刊少年ジャンプ」

ある店で、こっそり土曜日に売ってくれた。
フライングして。

「それってw」
「昔の話さ」

それもあって、焼飯の味を今でも覚えている。
焼飯とジャンプ・・・最高の組み合わせだった。

「今でもその粉はあるの?」
「どうだろう・・・」

あるような、ないような。
あえて探してはいない。

「正直に言えば、袋の色以外、覚えてないw」
「そんなものよ」

今は目の前のチャーハンに集中することにした。
J1351
(No.1351完)
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[No.1351-1]オレンジの袋

No.1351-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「どうしたの?美味しくない?」
「ごめん、そうじゃない」

ふと箸を止めたから誤解されたようだ。
美味しくないどころか絶品だ。

「急に箸を止めるから・・・」
「ちょっと思い出しちゃって」

中学生の時だ。
土曜日は午前中で授業が終わる。

「だから、昼食は家で食べるんだけど」
「もしかしてチャーハン?」

当時の認識はチャーハンではなく焼飯だ。
それで育った。

「だから箸が止まったのね」
「あぁ、思い出深くて」

昼食の焼飯を自分で作って食べていた。
記憶は薄れているが、母が家に居なかったこともあり。

「多分、働きに行ってたからだと思う」
「あまり覚えてないけど」

ただ、作っていたけど料理ができるわけがない。

「えっ?」
「冷ごはんに粉をまぶして炒めるだけさw」

確か、オレンジ色の袋だった。
本当に粉だけで、具は微塵も入っていなかった。

(No.1351-2へ続く)

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[No.1350-2]リンスインシャンプー

No.1350-2

「そうなんだよね~」
「便利なんだけどね」

とにかく、思わぬ出会いに感動すら覚えた。
昔を懐かしむ・・・そんな年齢になった自分がいた。

「そう言えば・・・特徴的なCMあったよね!」
「あった!あった!」

そのCMの効果もあったのだろう。
当時は爆発的に売れた記憶がある。

「まぁ、ありそうでなかったもんね」
「だって、相反するもの同士のイメージだもん」

それでも使ってみたい衝動に駆られた。
本当に二つを混ぜて成立するのかと。

「で、今回はどうだった?」
「快適だったわよ!」

普通に洗えたし、潤いも保てた。
その昔はどうだったか、覚えてはないが。

「進化してるんじゃない?」
「昔に比べて」

確かにそうかもしれない。
いずれにしても、入院中の私を支えてくれたのには違いない。
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(No.1350完)
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[No.1350-1]リンスインシャンプー

No.1350-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「リンスインシャンプー?」
「懐かしいね!」

私たちの世代ならそうなる。
今も現役で売っているけど。

「先週入院していた時」
「病院のシャワー室にあったんだ」

体調を崩して1週間ほど入院した。
大きな病気ではなかったものの、初めての入院だった。

「時間短縮・・・ってことか」
「そうだね、きっと」

シャワーできる日は決まっていた。
だから、短時間で済ませる必要がある。

「思わず、懐かしい!って声が出ちゃったよ」
「何十年ぶり・・・なんだもん」

昔、数回買ったことがある。
物珍しさも手伝って。

「でも、悪くはないんだけど・・・」
「分かる分かる」

やっぱり、ガシガシ洗いたい。
男性じゃないけど。

(No.1350-2へ続く)

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ホタル通信 No.615

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.718 わずかな隙間
実話度:★★★☆☆(60%)
語り手:女性

ハトをテーマにした小説は比較的多く作っています。それにテーマがテーマだけに実話度も高めです。

この小説も実話です。ただ、シチュエーションと言いますか、舞台が少し事実とは異なっています。小説では向かいの家の・・・となっていますが、実際はマンションのお隣さんです。ただ、説明が難しいのですが、横並びではなく、お隣さんとの間にエレベーターがあり、マンションの形も「く」の字に曲がっている関係で、ハトが目に付くんです。

そんなこんなで、ハトを温かく見守っている小説です。
普段は行く手を阻んだり、わざわざ人が通る道の上の電線に居て、時よりフンを落としてみたり・・・と、何かとイラッとしますが、憎めない存在です。そんな彼らですが、天敵は居ると思いますので、安心して過ごせる場所なんでしょうか、“そこに居る”と言うより、寝てるような感じでした。

今日も会社へ向かう私の自転車の行く手を阻んできました。
「ったくもう・・・」と思いながらも、それを楽しみにしている自分がいることにあらためて気付かされました。
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[No.1349-2]良いお年を

No.1349-2

「それにしても・・・」
「その人、ユーモアがあるね」

いや、うけを狙っていたわけではない。
むしろ、真面目にそう言ったように思えた。

「どうしてよ?」
「ごく自然に言ったからさ」

だからこそ、僕もあっけにとられた。
この時期にその一言を聞くとは思ってもみなかったからだ。

「まぁ、確かに早すぎるけどねw」
「だろ?」

でも、言われて嬉しくないわけがはない。
僕も驚きながらも、顔がほころんだ。

「普通は12月下旬ごろだもんね」
「早くても12月中旬w」

それが、11月末に言われてしまった。
次の定期検診が来年の2月にあるからだ。

「それを分かっての一言だろ?」

“良いお年を”なんてさ。
J1349
(No.1349完)
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[No.1349-1]良いお年を

No.1349-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「あはは・・・」

予期せぬ一言に、苦笑いするしかなった。

「アドリブがきかないわね!」
「無理言うなよ・・・」

昨日、歯医者さんに定期健診に行った。
予約を取るのが遅れて、11月の末日になってしまった。

「私ならちゃんと返せるわよ」
「さすが関西人!」

僕には無理な相談だ。
器用に突っ込んだりできない。

「馬鹿にしてる?」
「まさか!」

むしろ尊敬している。
あの時、上手く返せず、後悔すらしている。

「大袈裟ね」
「それなら訓練しないと」

本当にそうだ。
予期せぬ一言に上手く返せる訓練が。

(No.1349-2へ続く)

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[No.1348-2]男女の差

No.1348-2

「そんなに大事なもの?」
「そうじゃないけど・・・」

ただ、集めるのが好きになったきっかけがこれだ。
それは間違いない。

「どうして?」
「一枚だけしかないじゃん」

そう・・・カードはこれ1枚しかない。
けど、集めていたのはカードではない。

「もしかして・・・印鑑の方?」
「正解!」

ラジオ体操が終わると、子供たちは大人に群がる。
もちろん、目的は印鑑をもらうためだ。

「印鑑をたくさん集めるのが目的?」
「ううん、違うよ」

数ではない。
種類だ。

「種類?」
「山本さんとか佐藤さんとか」

つまり、違う名前の印鑑を集める。
これが子供の間で流行っていた。

「男子だけだけどね」
「だろうね」

レアな名前に歓喜することもあった。
逆に、同じ名前で落胆することもあった。

「・・・思い出すよ」
「捨てていいよね?」
J1348
(No.1348完)
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[No.1348-1]男女の差

No.1348-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「男性って好きだよね」
「集めるのが」

部屋の片づけをしている最中に見つけた。
昔、集めていたトレーディングカードを。

「それは否定しない」
「それにしても懐かしいな・・・」

片づけあるあるだ。
手に取るごとに手が止まる。

「もう!そんなペースじゃ片付かないわよ!」
「分かってるよ」

年末を迎え、断捨離することにした。
捨てられない自分にとっては一大決心だった。

「てか、なんで私が手伝ってるわけ?」
「暇だろ、どうせ」

彼女の目に殺意が見える。

「じょ、冗談だよ」
「だよね?」

とにかく手伝ってくれるのは有難い。
何度も手が止まるからだ。

「ん?これはなに?」

彼女が古びた紙を手渡してきた。

「これ・・・」
「持ってたんだ」

それは小学生の時のラジオ体操のカードだった。
参加した証として、大人から印鑑をもらえた。

(No.1348-2へ続く)

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ホタル通信 No.614

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.739 そういうこと
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:男性

ホタル通信を書く際には、小説を読み返しているのですが、時々、何を言いたいのか、分からない小説があります。

この小説を書いた時には明確に“何か”を意識した作りで、ラストシーンに向かって突き進んでますよね?でも、何度も読み返してみても、ラストシーンの意味が不明です。運転席側と助手席側とでは、見える景色が違うことを言いたいのは分かっているのですが、それが実体験に基づいた話なのかどうかは微妙です。何となく、事実に基づいた話のような気がして、懸命に思い出そうとしたのですが・・・結局、分からず仕舞いでした。

ただ言えることは、車中は車中なんですが、多分、電車内のことで、それを自動車に置き換えた話だと思っています。
根拠ですが、ラストに「見慣れた風景と共に海岸が」と言うくだりがあります。これが、どうも実家に向かっている風景と重なり、兵庫県の須磨あたりではないかと考えています。

自分で作った小説なのに、推測が多いのも笑ってしまいます。ホタル通信は小説の“答え合わせ”のような役割のはずなのに今回に限っては全く機能していませんねw
Jt614
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[No.1347-2]ソソドドレレド

No.1347-2

「ところで・・・」
「何の童謡なの?」

そうだ・・・それを言ってなかった。
すっかり、しゃべった気になっていた。

「ごめんごめん!」
「グリーングリーンだよ」

元はアメリカのフォークソングのようだ。
今さらだけど、最近知った。

「知ってる!」
「私も歌ってた」

授業で繰り返し歌う。
それと同じくらい、ドレミを覚えた。

「それで頭に入っちゃってさ」
「自然に」

それが、・・・年経過しても覚えている。
不思議なくらいに。

「で、肝心のドレミは?」
「そうだねw」

それは“ソソドドレレド”だ。
本当に最後の小節だ。

「ソソドドレレド?」
「歌ってみなよ」

彼女が歌う。
最初からw

「最後だけドレミで歌ってね」
J1347
(No.1347完)
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[No.1347-1]ソソドドレレド

No.1347-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
時々、ある音階が頭をよぎる。

「音階?ドレミのこと?」
「そうだよ」

小学生の時、音楽の授業で童謡を歌った。
別に珍しくもないが。

「だよね?」
「色々と歌わされるじゃん」

歌うだけではなく、演奏も行う。
私たちの場合は、縦笛だった。

「もちろん、歌詞は覚えてるんだけど」
「ドレミ・・・も覚えてるんだよね」

とは言え、全部ではない。
いや、一部しか覚えてないと言ったほうがいい。

「なにそれw」
「自分でも分からないw」

覚えている個所も面白い。
最後の小節だからだ。

「なぜか、そこだけ覚えてるんだよね」
「よほど印象に残ってるとか?」

それもある。
でも、それより、語呂がいい。

「音階で語呂?」
「他に良い表現がなくてw」

今でも流れるように思い出す。
あの音階を。

(No.1347-2へ続く)

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[No.1346-2]懐かしい味

No.1346-2

「チョコ・・・」
「何か思い出したの?」

自分の言葉がヒントになった。
そう・・・コーヒーであってコーヒーじゃない。

「えっ?何なのそれ」
「・・・思い出した」

それは、一応“コーヒー味”として売られていた。
ただ、子供相手に本格的な味にするわけにはいかない。

「子供相手?」
「やっぱりお菓子なの?」

分類としてはお菓子だろう。
けど、飴とかチョコの類ではない。

「さっき、チョコって・・・」
「そうだったわねw」

その呼び方は地域によって違うと思う。
私のところでは“チューチュー”と呼んでいた。

「・・・なにそれ?」
「ほら、固まると棒状のアイスのやつ」

今は、ビニールに入った液体の状態で売られている。
十本程度入っていると思う。

「あぁ、アレね!」
「昔は、凍った状態で1本売りだったけどね」

そのチューチューのコーヒーの味だった。
今、飲んでいるアイスコーヒーの味は。
J1346
(No.1346完)
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