[No.1342-2]生命力
No.1342-2
「それで、枯れた野菜たちは?」
「わずかな期待を込めて・・・」
枯れた葉っぱや枯れ始めた枝を剪定した。
これが正解かどうか分からないが。
「そうしたら・・・」
「ほぼ、枝だけになったけどなw」
魚で言えば、背骨だけ残った感じだ。
猫に食われた魚のような、無残さも感じられた。
「で、半分どころか」
「ほぼ諦めていたんだけど」
小まめな水やりと追加の肥料で、少し元気を取り戻した。
全ての野菜まではいかないが。
「特になすが元気になって」
「葉が付き、花も咲き始めた」
トマトも根元から新しい芽が伸び始めている。
きゅうりもゴーヤも踏ん張っている。
「へぇーすごいね!」
「あなどれないわね、植物って!」
そう・・・その生命力に脱帽したばかりだった。
生きようとする姿は、感動的でもある。
「あいかわらず大袈裟ね」
「でも分かる、その気持ち」
何も言わない・・・苦しいとか、辛いとか。
じっと、ただ耐えている。
「・・・自分に重ねてる?」
「そこまで我慢強くないよ、俺」
重ねているのではない。
見習いたいとは思っている。
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