[No.1343-2]笑い袋
No.1343-2
「お土産?」
「笑い袋が名物の場所に行ってたの?」
そんな場所があるはずもない。
なぜ、お土産なのか・・・真相は分かっていない。
「聞くわけにもいかないだろう?」
「子供だし、買ってきてくれたわけだし」
子供のために何かを買ってくるような父ではなかった。
でも、ケチというわけではない。
「昔はそんなだろ?」
「父親なんて」
当時、どんな感情で笑い袋のボタンを押していたのか。
覚えているようで覚えていない。
「嬉しかった?」
「どうだろうなw」
どうせなら違うおもちゃが良かったかもしれない。
笑い声が聞こえる・・・ただそれだけのおもちゃだ。
「案の定、数日で飽きたw」
「そうなるわねw」
その後、笑い袋がどうなったかは覚えていない。
おそらく、捨ててしまったとは思う。
「でも、笑い声は覚えてるんだよな」
「独特の」
自然な笑いと言うより、作り笑いに近い。
笑いではなく、笑いという歌を歌っている感じだ。
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