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[No.1345-2]俺には分かる

No.1345-2

「そうなるわよ」

ただ、ここからの展開が意外だった。
“それベースだろ?”とおじさんが言い放ったからだ。

「確かに楽器を抱えてたんだよね」
「その高校生」

でも、それがベースかどうかは分からない。
楽器入れに入っていたからだ。

「ギターの可能性だってあるじゃん」
「それをベースだって・・・」

その疑問はすぐに解消された。
おじさんの一言によって。

「“俺もやってるから分かる”って」
「・・・なるほど」

そう、おじさんもバンド風の人だった。
あらためて見てみると。

「これで色々辻褄があって」
「全身タトゥーも納得したんだよ」

実際、それはベースだった。
女子高生が“そうだ”とうなづいたからだ。

「悪い人じゃなかったんだ」
「そうよw」

見た目で人を判断した自分を恥じた。

「で、最後におじさんが・・・」

その女子高生に向かって言った。
“頑張れよ”と。
J1345
(No.1345完)
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