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[No.1341-2]消えた蛾

No.1341-2

「わぁー!」

思わず声に出てしまった。

「ちょっとやめてよ!」
「逃げられた!」

ソファーの隙間に入ったように見えた。
でも、待っても出てくるような気配がない。

「少しパタパタしてみたら」
「そ、そうだな」

殺さない程度にやさしくソファーを叩く。
でも、出てはこない。

「違うところに逃げたのかも」
「うそでしょ!?」

もちろん、このまま見逃すという選択肢もある。
けど、後々、出てきたらそれこそパニックになる。

「想像しただけで怖い・・・」
「だよな」

たかが、蛾が一匹。
されど、一匹だ。

「どうする?」
「どうすると言われても・・・」

もう少し探して、居なければ放置しよう。
それにしてもどこに行ったのやら・・・。

「出てきたら出てきたで」
「対処すればいいさ」

出来れば外に逃がしてあげたい。

「だから、出ておいで!」
J1341
(No.1341完)
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