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[No.1341-1]消えた蛾

No.1341-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
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「キャー!」
「なになに!?」

突然、彼女が悲鳴を上げた。
テレビやスマホを見ているわけではないのに。

「どうした!?」
「目の前を何かが通り過ぎたの・・・」

その言葉を聞き終えた時、そいつが現れた。
幸いなことに“G”ではなかった。

「蛾か?」
「蛾?」

蛾がソファーにとまっていた。
指先程度でそれほど大きくはなかった。

「窓、開いてるの?」
「いいや、開いてないよ」

今日、窓は一度も開けてはいない。
そうなると、昨日以前に侵入していたことになる。

「気持ち悪い・・・」
「確かにな」

蛾には悪いがイメージは良くない。
色は茶色く、不気味だ。

「早く追い出してよ!」
「わ、わかったから・・・」

手で囲えば簡単だ。
ただ、つぶさないようにしなければ。

「じゃ、さっさと片づけますか!」

その瞬間、蛾が飛び始めた。
僕の言葉を聞いていたかのようなタイミングで。

(No.1341-2へ続く)

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