[No.1342-1]生命力
No.1342-1
登場人物
男性=牽引役
女性=相手
-----------------------------
「想像以上に状態が悪いな・・・」
見た感じ9割ほど枯れている。
トマトもなすも、きゅうりもゴーヤも。![]()
「今年は長期の連休にあわせて」
「自動水やり機をセットしたんだ」
帰省を前に、野菜たちの水やり対策を施した。
さすがに放置では乗り越えられそうにないからだ。
「そんなのあるんだ?」
「三千円くらいだったけどそこそこいけたよ」
さすがに一発勝負とはいかない。
事前に何度かテストをして動作を確認した。
「ただ、肝心のバケツが小さくて」
これが命取りになった。
帰省から戻るとバケツの水はすっかりカラになっていた。
「あらら・・・」
「一日の回数と、水やり時間をセーブしたんだけど」
それでも数日も持たなかったようだ。
「全滅?」
「うん、ほぼ全滅」
あれほど瑞々しかった葉も茶色に変色している。
風に揺れるたびに“カサカサ”とこすれる音が聞こえる。
「それは酷いね・・・」
「まさか、ここまでとはね・・・」
天候も確認していた。
何度か雨の予想があった・・・だから安心していた。
「だから、小さなバケツでもいいかな・・・と」
その期待は裏切られた。
雨どころか、過去最高の気温を叩き出していた。











最近のコメント