[No.1337-2]セミの恩返し
No.1337-2
「でも、大丈夫よ!」
「何の根拠もないけど」
今は根拠がなくてもいい。
その言葉だけで十分だ。
「せっかく自由になれたのに」
「その直後は・・・せつない」
ただ、食べられてしまったと決まったわけじゃない。
生き延びていると信じたい。
「たかがセミだけど」
「出会ってしまったからねw」
なぜだかセミと縁がある。
あれだけ数も居ればそうなっても不思議ではないけど。
「繰り返しになるけど」
「彼ならきっと大丈夫!」
いつの間にか、あのセミはオスになっていた。
まぁ、それもありだ。
「そうね・・・そうだよね?」
「そうそう!」
きっと生き延びている。
そう信じることにした。![]()
会社帰り、自宅近くでセミが鳴いている。
「・・・ねぇ、君なの?」






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