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[No.1330-1]傘に傘

No.1330-1 [No.1320-1]降ってきたらどなたでも

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
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「あれ?」

例の傘立ての一角がバーションアップされている。

「私も見たわよ」

誰が設置したか分からない傘立てと置かれた傘。
そこに新たな仲間が加わった。

「仲間ってw」
「ドラクエみたいに言うわねw」

その一角は今まで野ざらしだった。
そう、“だった”のだ。

「誰が置いたんだろう・・・」
「同じ人か、見かねた人かな?」

本来、雨から守ってくれる傘が雨で濡れている。
普通に考えたら当り前だけど、意味が違う。

「内側がビショビショだね」
「傘がなかったら」

そう・・・傘が広げてあった。
それも2本、傘立ての上に。

「そのうち、屋根でもできるんじゃない?」
「本格的なw」

事実、この場所は社内でも有名になりつつある。
若干、オカルト的な要素も交えて。

(No.1330-2へ続く)

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