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ホタル通信 No.598

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.691 車のゲーム
実話度:★★★☆☆(60%)
語り手:男性

この話、意味が分かると怖い話ではありませんが、それに似たようなオチが付いていますね。

さて、車のゲームに関する部分は事実です。時々、地元の動物園が入場無料になることがあって、その時、よくそのゲームで遊んだものです。
もしかしたら今でも古めの遊園地や温泉宿にありそうです。車はその場に固定されており、ハンドルを回すと車体が右や左に向きを変えるだけのシンプルなものでした。蛇行した道が動くのでその道にあわせてハンドルを回すわけです。

記憶は定かではないのですが、ただただ動く道にあわせて車を傾けるだけなので、特に上手い下手を判定するシステムもなく、得点もありませんでした。一定の時間動いて、それが過ぎれば止まるだけでした。それでも嬉しかったんですよ、家庭にゲームなんかなかった時代でしたから。1ゲーム、10円か20円くらいだったと思います。今思えば“たったの10円”ですが、当時はそれでも贅沢でした。

今でもその写真はあります。でも、今は懐かしいと言うより、少し寂しい気持ちになります。そこに今は亡き、母も写っているからです。
Jt598
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