[No.1317-1]追いかける少女
No.1317-1
登場人物男性=牽引役
女性=相手
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出社時間が変わったことで出会う人も変わった。
その一人がある少女だ。
「何だか意味深ね・・・」
朝、集団登校中の小学生たちに出会う。
10名居るか居ないかの集団だ。
「で、そこから少し遅れて女の子が・・・」
「小走りに目の前を通り過ぎるんだよね」
最初は別に気にも留めなかった。
でも、それが何日か続いた。
「さすがにおかしいと?」
「そうなるだろ?」
ただ、のけ者にされているような感じではない。
単に女の子が遅れているだけだと思う。
「どうしてそう思うの?」
「時間だよ」
僕は7時55分を過ぎた頃に7階のエレベータ-に向かう。
待ち時間もあるから、1階には8時ちょっと前に着く。
「そしたら小学生たちが丁度やって来て・・・」
「だから多分、8時出発」
その出発時間に遅れているのだ。
その女の子は。
「名推理ね!」
「かもなw」
その集団から遅れること約1分という感じだろうか。
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