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[No.1318-1]吠える犬

No.1318-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
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実家で長年飼っていた犬が死んだ。
かれこれ15年以上、生きた。

「あの吠えるワンちゃん?」
「そうだよ」

吠える・・・今となっては懐かしい。
子犬の時代からよく吠えられたものだ。

「俺なんか部外者だから」
「狂ったように吠えられたなw」

吠え癖があるせいで売れ残っていた。
でも、何かの縁で家にやってきた。

「姉が買ってきたんだよね」
「物好きだよなw」

俺は実家を離れていたから完全によそ者だ。
帰省の度、長時間吠えられた。

「だからさ」
「全然可愛くないw」

実家に住む父と母。
そして、姉夫婦とその子供だけになついていた。

「それでも・・・」

徐々に仲良くなった。
元気なころには散歩に連れ出すこともできた。

(No.1318-2へ続く)

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