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[No.1310-1]きゃっきゃきゃっきゃ

No.1310-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
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僕たち二人の関係にはあの言葉が似合う。
いや・・・その言葉しか見当たらない。

「・・・何よ、神妙な顔をして?」
「な、何でもないよ」

少しの変化も見逃さない。
だから、女性は怖い。

「うそ!考え事してたでしょ?」
「まぁ、そうかもな」

ここは本当のことを言っておこう。
隠すことでもないので。

「え~気になるぅ!」
「何だっていいだろ!?」

思いかけず食いつかれてしまった。
でも、これ自体、考えていたことかもしれない。

「言いなさいよ~!」
「ほらほら!」

そう言いながら僕の体をつついてくる。

「やめろよ~」
「ほらほら白状しなさい!」

今度は頬に手を当ててゴリゴリしてきた。
僕の顔はひょっとこのようになった。

(No.1310-2へ続く)

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