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[No.1310-2]きゃっきゃきゃっきゃ

No.1310-2

「ったく!」
「わ、分かったから・・・」

本当はもっと続けてもらっても構わない。
でも、そろそろ答えを言った方がいいだろう。

「で、その考え事って?」
「僕たちの関係だよ」

彼女が何とも言えない表情を返してきた。
警戒しているようにも見える。

「なにそれw」
「まぁ、聞けよ」

友達や恋人とか、そんな関係を言ってるのではない。
ただ、説明するのが難しい。

「こうやってふざけ合ったり」
「じゃれあったり・・・」

擬音で表すとこうだ。
“きゃっきゃきゃっきゃ”だ。

「・・・」
「何か言えよ?」

呆れたような顔をしている。
でも、すぐに笑顔に変わった。

「そんなにそれが良いなら」
「生涯、そうしない?」
J1310
(No.1310完)
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