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2025年2月

[No.1315-2]無言の伝言

No.1315-2

「で、入れてくれたの?」
「入れないわけにはいかないだろ!?」

直接、頼めばいいのにいつもそうしている。
洗面台の上に、ちょこんと置く。

「あらためてありがとう!」
「はいはい」

でも、直接言われるより何だか面白い。
入れろと言われたわけじゃないのに入れている。

「そこがあなたのいいとこじゃん!」
「利用するなよw」

無言の伝言、僕はそう呼んでいる。
置いてあるだけで伝わる。

「以心伝心ってやつ?」
「嬉しそうに言うんじゃないよw」

と言いつつ、楽しんでいる自分もいる。
それに、褒められて嬉しい。

「詰め替えはどうだった?」
「そろそろ、無くなりそうだよ」

詰め替えの量の把握も僕の担当だ。
まぁ、必然的にそうなるのだが。

「分かった!」
「明日、買ってくる」

そして詰め替えが補充される。

「これからもよろしく!補充係さん!」
「何だよ、それw」
J1315
(No.1315完)
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[No.1315-1]無言の伝言

No.1315-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
それがいつ始まったのか覚えていない。
気付けばそうなっていた。

「ありがとう!」
「まぁ・・・な」

いつも何とも言えない返事になってしまう。
特に褒められることをしていないからだ。

「何言ってるのよ!」
「助かってるのよ」

朝、お風呂に入るのが習慣だ。
古い言い回しだが、朝シャンが目的だ。

「それくらい自分で出来るだろ?」
「下手なのよ」

たまに風呂上りにある物が洗面所に置いてある。
今日は、それが2つあった。

「ゆっくり注げば大丈夫だよ」
「でも苦手なの!」

今日は洗剤と柔軟剤だった。
いつもはどちらかひとつなのに。

「丁度、ふたつともなくなったのよ」
「タイミングよく」

この場合、タイミングよくという言葉が正解なんだろうか?
少なくとも彼女目線の言葉だ。

「まったくもぉ・・・」
「まぁまぁ、そう言わない」

いつもこの言葉で誤魔化されてしまう。

(No.1315-2へ続く)

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[No.1314-2]さつまいも2

No.1314-2

「へぇ~いいじゃん!」
「そうだけど・・・」

さすがに続くと辛い。
料理のバリエーションがあったとしても。

「贅沢言わないの!」
「分かってるよ」

それが家計の足しになっていると感じていた。
子供ながらに。

「だから、何だろう・・・」
「さつまいもには特別な想いがある」

とは言え、単に懐かしいというだけではない。
良い意味でもっと複雑な何かが・・・。

「分かる気がするよ」
「だから、つい手が伸びる」

別に特別な味がするわけではない。
子供の頃に食べた味と変わらない。

「私も食べようかな~」
「どうぞお好きに」

彼女もまたさつまいも好きだ。
スイーツ系ではなく、ガッツリ系が。

「2個食べちゃおうかなw」

その内のひとつを半分僕にくれようとはw
J1314
(No.1314完)
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[No.1314-1]さつまいも2

No.1314-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
食べ飽きているはずなのについ手が伸びる。
何かに導かれるように。

「大袈裟ねw」
「かもしれないな」

うどんのチェーン店に来ている。
そしていつものように天ぷらを選んでいる。

「ほんと好きね!」
「前に言ったように・・・」

特別好きではない。
むしろ、食べ飽きて嫌いな部類だ。

「相変わらず矛盾してるw」
「まぁ、それは否定しない」

子供の頃、夕食に天ぷらが出てくることがあった。
そのほとんどがさつまいもだった。

「たしか、作ってたんだっけ?」
「家で」

父親が趣味で畑仕事をしていた。
そこで、さつまいもを栽培していた。

「そうだよ」
「かなり本格的に」

想像以上に大量に。
だから、それ関連の料理が多かった。

(No.1314-2へ続く)

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ホタル通信 No.597

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.686 謝恩会
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:女性

かなり昔の出来事ですが、謝恩会が開催されたこと自体は今でも覚えています。

実話度が示す通り、ほぼ事実です。特に覚えているのは、おしゃれしたことです。サラリーマンのネクタイではなく、マフラーのような感じのワインレッド色のネクタイをして出かけました。全体的に暗めでシックな感じのコーディネートで大人な雰囲気を精一杯出していましたね。

学校のすぐ近くではなかったものの、比較的近い喫茶店に集合でした。記憶は定かではないのですが、先輩のバイト先かあるいは知り合いの店だったと思います。さすがに高校生で貸切るのは無理だったと思います、当時は。
さて、実話度が100%ではないのは、ラストの部分が創作だからです。一番、感動的な部分が創作だなんて逆に笑ってしまいます。

ただ、本当に謝恩会の中身は覚えていません。思い出せないこのもどかしさも、決して悪いものではありませんけどね。
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[No.1313-2]曲がり角

No.1313-2

「だから、いつもの角だと気付かず」
「通り過ぎてしまったの」

しばらく進んでから異変に気付いた。
見慣れない風景が押し寄せて来たからだ。

「で、急いで戻ってきたの」
「まぁ・・・それなら許してあげるわよ」

工事中とは言え、注意が足りなかった。
周りを見れば、その角だとすぐ分かるからだ。

「でも、あなたも同じルートで来たんでしょ?」
「そうだよ」

ここは隠れ家的な店だ。
だから、駅を出ると決まったルートでしか辿り着けない。

「間違えなかったの?」
「もちろん!」

さすが友人・・・。
私とは違うみたいだ。

「私、コンビニを目印にしてなかったの」
「そうなの!?」

でも、他に目印になるような建物はない。
それに、自販機などがあるわけでもない。

「じゃどうやって?」
「私、歩きスマホしてるからw」

その角に特徴的なマンホールがあるらしい。
J1313
(No.1313完)
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[No.1313-1]曲がり角

No.1313-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「・・・あれ?」

気付けば随分、遠くまで来てしまった。

「遅刻よ!」
「ごめん!」

友人との待ち合わせに遅れてしまった。
ただ、これには深い訳がある。

「深い訳?」
「一応、聞いてあげるわ」

駅から居酒屋までの道を歩いてきた。
歩き慣れてはいないが初めてでもない。

「10回以上は来てるじゃん、この店」
「そうなんだけど・・・」

駅を出て、この店にくるまで一度だけ角を曲がる。
その角を曲がり損ねたのだ。

「えっ?」
「子供じゃあるまいし・・・」

曲がるべき角に気付かなかった。
あるべきものがそこになかったからだ。

「あるべきもの?」
「ほら、その角にコンビニがあったでしょ?」

それがなくなっていた。
正確には取り壊し工事中だった。

(No.1313-2へ続く)

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[No.1312-2]認識

No.1312-2

「何となくわかってきた」
「それなら私も中一だと思う」

中学生になると大きく環境が変わった。
クラスのメンバーも変わり、思春期を迎えた。

「ただ記憶に残ってるだけじゃなく」
「これが歌なんだと、ハッキリ認識したの」

でも、それは当時思っていたわけではない。
振り返ると、そう思うのだ。

「なんか複雑w」
「だから分かってもらえない感覚なのw」

その歌を聞くと思い出が蘇ってくるのではない。
説明し難いその“感覚”が蘇ってくる。

「歌そのものが思い出」
「それ以外、何もない」

夜中にこっそり、音楽に耳を傾ける。
染み入るように心に響く。

「繰り返しになるけど」
「これが歌なんだと明確に認識した」

でも、この感覚はどうにも伝えにくい。
置き換える言葉もないし、完全に自己中心だからだ。

「私は少しは理解したわよ」
「ほんと?」

何だか嬉しい。

「じゃ、行かない?その認識した歌を歌いにね!」
J1312
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[No.1312-1]認識

No.1312-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
他人には分ってもらえない感覚だ。
でも、それを友人に話してみた。

「覚えている歌謡曲で」
「一番、古い歌は?」

ここまでは割と普通の質問だ。
問題はここからだ。

「そうね・・・」
「・・・かしら?」

聞けば小一の時に聞いた歌らしい。

「じゃあ、明確に認識した時はいつ?」
「えっ?質問の意味が分からない」

私も小一に聞いた歌の記憶が一番古い。
でも、それはあくまでも聞いた記憶だ。

「聞いた記憶?」
「ただ覚えているだけってこと」

歌詞の意味は解っていない。
だから感情移入もできない。

「でも中学生になった時」
「初めてラジオを買ってもらって」

そこである歌謡曲を聞いた。

「耳を傾け・・・」
「感情移入もできたわ」

初めて歌として認識した瞬間だった。

(No.1312-2へ続く)

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ホタル通信 No.596

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.602 チャレンジャー
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:男性

恋愛的なオチで終わる小説ですね。ひと昔前はこのような小説ばかり作ってましたねw

さて、ちょっと自虐から入ってしまいましたが、マラソンの話は事実です。ただ、事実とは言え、マラソン大会に参加したわけではなく、参加しようとしている話なのでテーマとしては弱いと言えば弱いですね。
実際、申し込みはしていたのですが、当選することもなく、その内、熱が冷めて行きました。小説に書いてある通り、当たったら当たったで、どうしようか・・・も本音でした。

これも小説に書いていますが、別に走りたいわけではなく、それを乗り越えてみたい・・・という気持ちの方が強かったことを覚えています。当時、少し気持ちが落ち込んでいた時期だったこともあって気持ちの落ち込みも含めて、乗り越えようとしていたのだと思います。
一応、学生時代、短距離ではあったものの、陸上部だったので、走ることに関してはド素人ではありませんが、それでも長距離ともなるとそんな甘いものではありませんよね。

ラストは冒頭でお話した通り、恋愛に絡めたものですが、まぁ、何を言いたいのか、今ひとつよく分かりませんw
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[No.1311-2]授業参観

No.1311-2

「心配してるのよ」
「陰口を叩かれてないかってw」

心配していると言う割には笑っている。
一体、本心はどっち何だろうか・・・。

「良い人だけが上司じゃないさ」
「名言っぽく言うわねw」

正直に言えば・・・。
好かれることに越したことはない。

「そりゃそうよ!」
「今からでも遅くないわよ?」

それにしてもやけに心配してくれる。
僕のことを。

「そんなに変かな?」
「僕の仕事ぶり?」

もしかして世間からズレているのかもしれない。
あえて比べたことがないからだ。

「それなら・・・」
「提案があるわよ」

ここに来て提案をしてきた。
どんな提案があるというのだろうか・・・。

「見に行っていい?」
「仕事をか?!」

小さく頷く彼女が居る。
授業参加じゃあるまいしw
J1311
(No.1311完)
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[No.1311-1]授業参観

No.1311-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「会社でもそうなの?」
「まぁ、そんなに変わらないな」

立場上、部下に厳しく対応することがある。
もちろん、パワハラではない。

「少し細かくない?」
「そういう仕事なんだよ」

全国を仕切らなければならない。
それだけに曖昧な指示は混乱を招く。

「だから細かくなるんだよ」
「ちょっとしたミスでも迷惑を掛けるからね」

実際、何度もそんなことがあった。
今のスタイルはその反省でもある。

「ふ~ん・・・」
「何だよ、それ?」

好きでやっているわけではない。
結果的にそれが部下を守ることになる。

「それ、部下じゃなくて」
「“自分”じゃないの?」

痛い所を突いてきた。
半分間違いで半分正解だ。

「結果的にはそうなるよな」
「別に恥じることじゃないけどね」

だったらあえて言わなくていいのに。

(No.1311-2へ続く)

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[No.1310-2]きゃっきゃきゃっきゃ

No.1310-2

「ったく!」
「わ、分かったから・・・」

本当はもっと続けてもらっても構わない。
でも、そろそろ答えを言った方がいいだろう。

「で、その考え事って?」
「僕たちの関係だよ」

彼女が何とも言えない表情を返してきた。
警戒しているようにも見える。

「なにそれw」
「まぁ、聞けよ」

友達や恋人とか、そんな関係を言ってるのではない。
ただ、説明するのが難しい。

「こうやってふざけ合ったり」
「じゃれあったり・・・」

擬音で表すとこうだ。
“きゃっきゃきゃっきゃ”だ。

「・・・」
「何か言えよ?」

呆れたような顔をしている。
でも、すぐに笑顔に変わった。

「そんなにそれが良いなら」
「生涯、そうしない?」
J1310
(No.1310完)
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[No.1310-1]きゃっきゃきゃっきゃ

No.1310-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
僕たち二人の関係にはあの言葉が似合う。
いや・・・その言葉しか見当たらない。

「・・・何よ、神妙な顔をして?」
「な、何でもないよ」

少しの変化も見逃さない。
だから、女性は怖い。

「うそ!考え事してたでしょ?」
「まぁ、そうかもな」

ここは本当のことを言っておこう。
隠すことでもないので。

「え~気になるぅ!」
「何だっていいだろ!?」

思いかけず食いつかれてしまった。
でも、これ自体、考えていたことかもしれない。

「言いなさいよ~!」
「ほらほら!」

そう言いながら僕の体をつついてくる。

「やめろよ~」
「ほらほら白状しなさい!」

今度は頬に手を当ててゴリゴリしてきた。
僕の顔はひょっとこのようになった。

(No.1310-2へ続く)

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ホタル通信 No.595

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.560 季節を先取り
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性

この小説は赤とんぼがきっかけです。赤とんぼから季節の先取りの話になったのは自分でも意外だと思っています。

赤とんぼは小説のネタとしては比較的よく使っています。季節感があり、また、赤とんぼを擬人化したり、色々と使い道があるからです。でも、今回のようにファッションと結びつけたのは意外な展開でした。

赤とんぼは秋のイメージですが、実際は夏の終わりから姿を見掛けます。ですから夏の終わりが遅ければ遅いほど、季節を先取りして現れた感が増すわけです。それをファッションと結びつけてそれらしい話に仕上げています。でも、意外な展開ですが、手前味噌ながらそこそこ好きな小説です。冬のホタルらしい、まさしく日常と言いますか、映像が浮かんでくるタイプの小説とも言えます。

赤とんぼって、季節と共に小説のネタを運んで来てくれる存在です。いや、待てよ・・・これ自体、ネタになるんじゃないのかな?
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[No.1309-2]見えない幸せ

No.1309-2

「で、何が触れたの?」
「生き物が居たわけじゃないでしょw」

生き物が居たら大変だ。
お風呂どころではないだろう。

「髪の毛だよ」
「もしかして私の?」

髪の長さからすれば彼女のものだ。
でも、そんな単純な答えではない。

「まぁ、抜けちゃうよね」
「ごめん、不潔だった?」

不潔なはずがない。
だったら僕のにやけ顔の説明が付かない。

「違うよ」
「むしろ、幸せを感じたよ」

その髪の毛は黒髪ではなかった。
だからと言って、染めた色でもなかった。

「悪口じゃないからな」
「最初に言っとくけど」

それは白髪だった。

「だから、手にまとわりついても見えなかったんだよ」
J1309
(No.1309完)
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[No.1309-1]見えない幸せ

No.1309-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「なにニヤニヤしてるのよ?」
「そ、そうか?」

自分としては喜びの表情のつもりだった。
でも、そうとは映っていなかったらしい。

「いいお湯だったからさ」
「いつもと同じお風呂じゃない?」

そう言われると身もふたもない。
間違ってはいないからだ。

「そうだけど・・・ほら・・・」
「“ほら”なによ?」

妙に絡んでくる。
機嫌を損ねたわけではないだろうに。

「湯船に浸かってたら・・・」
「手に何かが触れたんだよ」

でも、それが何だか分からなかった。
最初は。

「最初は?」
「で、分かったわけ?」

そう、分かった。
分かった瞬間、幸せを感じた。

(No.1309-2へ続く)

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[No.1308-2]当り前じゃない

No.1308-2

「何もせずって?」
「会釈とかよ」

繰り返しになるけど当たり前の行為をしている。
その車は。

「だから素通りしてもいいよね」
「もちろん!」

だからと言って素通りしてもいいのだろうか。
ある日、そう思えた。

「素通りした時・・・」
「なんかすごく後悔した」

大袈裟だけど。
だから、次からは会釈をしようと決めた。

「ただ、止まってくれるのは稀だから」
「そんな機会は少ないけどねw」

でも、会釈程度だけど気持ちがいい。
自己満足だと分かっているけど。

「絶対そんなことないよ」
「それなら、嬉しいな!」

それにしても随分と自信ありげだ。
同僚にしては。

「その自信はどこから来るのよw」
「経験者だからね」
J1308
(No.1308完)
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