[No.1301-2]遊びの天才
No.1301-2
「すごいと思わない?」
「自然とゲーム性を作り出してる」
確かにそうだ。
特に意識してやっているわけではないだろう。
「子供ってさぁ」
「そんなとこあるよね?」
思い返せば私たちもそうだったかもしれない。
そもそも遊びは子供たちが発明したはずだ。
「ボールを投げてもなかなか入らない」
「そこに面白味を見出している」
ある意味、子供は遊びの天才かもしれない。
それもひとりやふたりではなく、みんなが。
「・・・その後が気になる」
「私もw」
あの調子ではしばらく掛かるだろう。
でも、それが遊びの裏の目的でもあるだろう。
「裏の目的か・・・」
「上手いこと言うわねw」
そうそう入らないから面白い。
また、過ごす時間も楽しい。
「でも、子供だけじゃないわよ」
「遊びの天才は」
・・・そういうことか。
今、私たちも一種の遊びの最中だ。
(No.1301完)
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