ホタル通信 No.590
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.654 おばあちゃんの記憶
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:男性
ほぼ事実な小説です。小学生の時、母が入院し、その代わりに祖母が家に来てくれました。
来てくれました・・・とあっさり書きましたが、当時、祖母は長崎、我が家は兵庫・・・なかなかの距離です。入院は数日だったので来る必要もなかったように思えますが、私を含めて3人の子供が居たことを考えるとそうなるのかもしれません。さすがに父親だけでは何とも出来なかったのでしょうね。
そんなとっても有難い状況でありながら、駄々をこねたりしたことを今でも覚えています。小説に書いてある通り、寂しさを紛らわせたかったのか、単に甘えたかったのか・・・そこに関しては記憶が残っていません。結局、感謝の気持ちを伝えることなく、母が戻り、学校に行っている間に祖母は長崎に帰って行きました。子供ってある意味、残酷ですよね、守られて当たり前・・・ありがとうの一言も言えないなんて。子供の頃の記憶がだんだんと薄れていく中でいまだに覚えています、この経験を。
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