[No.1294-2]全員集合!
No.1294-2
「家に到着~!」
「重かった・・・」
おでんの具材たちはなかなかの重量物だ。
これだけ集まると。
「まずは大根ね!」
「いいね~!」
僕は掛け声担当だ。
料理は全くと言っていいほど無縁だ。
「邪魔!」
とは言え、ここは引き下がろう。
とりあえず、ソファーに避難することにした。
「何かあったら呼んで」
「分かった」
ややしばらく掛かるだろう。
「さてと・・・全員集合!」
「えっ!?ちょっと待って!」
いきなり集合の合図だ。
僕は何をさせられるのだろうか?
「ん?なに?」
「何って・・・呼んだだろ?」
彼女はポカンとした顔をしている。
「私は、具材たちを全員集合って言ったの!」
「何だよ、それ!」
(No.1294完)
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