[No.1287-2]vs小学生
No.1287-2
「バカみたいw」
「そう笑うなよw」
と言う自分自身が一番笑っている。
確かに馬鹿げた行動だ。
「で、先に長袖を着た方が負けってことね?」
「そう言うこと!」
ただ、負けるのは分かっている。
でも、それは寒さに負けるからではない。
「どう言うこと?」
「さっき言ったように・・・」
いつまでも半そでを着ていると周りの目が気になる。
いつまで半そでを着ているんだと。
「要はその視線に負けるわけねw」
「そう言うこと」
敵は小学生であって小学生ではない。
本当は自分自身との戦いだ。
「名言みたいに言うわねw」
「だろ?」
とは言え、一応、張り合っているのだ。
無駄な戦いだと分かっていても。
「大人vs小学生ってことだよ」
「何言ってんのよ!小学生vs小学生でしょ?」
(No.1287完)
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