[No.1290-1]彼の呪縛
No.1290-1
登場人物
女性=牽引役 女性=相手
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それが呪縛になろうとはその時は思わなかった。
「えっ!?呪縛・・・」
「うん、大袈裟かもしれないけど」
大学に通い始めたころの話だ。
ほどなくして彼氏ができた。
「なになに!?自慢話?」
「違うわよw」
高校生の時にも彼氏はいた。
でも、付き合っているというほどではなかった。
「やっぱり自慢話じゃんw」
「そうかもw」
大学入学にあわせて銀行口座を開設した。
これ自体には大きな意味はない。
「まぁ、そうよね」
「必要だもんね」
ただ、ここで浮かれた気持ちが出てしまった。
それが後々の呪縛になろうとは・・・。
「え~何だろう・・・」
「あれよ、あれ」
口座開設と言えばあれだ。
“あれ”と言うほどのことではないが。
「暗証番号よ」
「暗証番号?」
4桁の数字とは言えば誕生日だ。
でも、自分の誕生日は使えない。
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