[No.1287-1]vs小学生
No.1287-1
登場人物
男性=牽引役 女性=相手
-----------------------------
それほど真剣でもないが一応、張り合っている。
「張り合っている?」
「誰と?」
相手はなかなか手ごわい。
と言うより、負けるのは分かっている。
「小学生だよ」
「ほら、今も目の前に」
集団登校している小学生が目の前を通り過ぎて行く。
何人も何人も。
「小学生!?」
「何を張り合っているのよ?」
毎年、密かに張り合っている。
いつまで半そでいられるか・・・を。
「・・・はぁ?」
「何それ?」
同僚から至極、真っ当なリアクションが返ってきた。
まぁ、そうなるだろう。
「ほら、これから冬に向かうだろ?」
「だから、いつまで半そでいられるか、だよ」
会社では半そでのワイシャツを着ている人は残り少ない。
僕もその一人だが。
| 固定リンク | 0
「(051)小説No.1276~1300」カテゴリの記事
- [No.1300-2]怖いものなし!(2024.12.12)
- [No.1300-1]怖いものなし!(2024.12.11)
- [No.1299-2]失われた言葉(2024.12.08)
- [No.1299-1]失われた言葉(2024.12.07)
- [No.1298-2]すばらしい世界旅行(2024.12.05)
コメント