[No.1274-1]学生の集団
No.1274-1
登場人物女性=牽引役
女性=相手
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「懐かしいね!」
「そうだね!」
横断歩道の向う側に学生の集団がいる。
多分、部活の何かだろう。
「お揃いのジャージだね」
「今も変わらないね」
テニス部かバトミトン部だろう。
それらしきカバーが掛かった道具を背負っている。
「楽しそうだね!」
「そうなるでしょ!」
雑踏を上回る声が聞こえる。
女子ならではかもしれない。
「私たちもそうだったじゃん」
「多分、周りは迷惑してたんだろうな・・・」
彼女たちにマナーを求めるのは酷だ。
誤解を恐れずに言えば。
「私もそう思うよ」
「そうやって大人になると思う」
青春とはそういうものだ。
「信号が変わったわよ」
「ほんとだ」
その瞬間、彼女たちが一斉に横断歩道を渡ってきた
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