ホタル通信 No.576
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.551 憧れの麦茶
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:女性
何だかとても懐かしい気がする小説です。小学生の時、まさしく小説のようなことがありました。
お茶が気軽にペットボトルで買えるようになったのは随分と後でしたから、基本的にお茶は自宅でしか飲めません。そのため、我が家のお茶が全てであり、ごく稀に他人の家や外食した際に辛うじて麦茶にありつけた記憶があります。
たかが麦茶に・・・と思われるかもしれませんが、当時はどうしても玄米茶に馴染めず、あの酸味は子供泣かせでした。
当時の水筒は今のような真空ボトルタイプではなく、保冷が効かない透明のボトルでした。そのため、中身が丸見えで見た目は黄色です。味の前にこの色味が恥ずかしくて仕方がありませんでした。子供の頃って、こんなつまらないことを気にするんですよね。
そして前述したあの独特の酸味・・・子供には少し大人すぎる味でした。ですが、時を経て、大人になった今はむしろ玄米茶の方が良いと感じることもあります。
子供の頃は「麦茶がいい!」と言えず、結局、我が家のお茶は昔から玄米茶のままでした。でも、それはそれで良かったのかもしれません。
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