[No.1265-1]ブラックタイガー
No.1265-1
登場人物男性=牽引役
女性=相手
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スーパーで、ある食材に目が留まった。
「あれ?嫌いじゃなかったっけ?」
「そうだよ」
目の前に大ぶりのエビが3匹パックされている。
そこにはブラックタイガーと書かれている。
「もしかして・・・克服した?」
「してないよw」
僕は甲殻類が大の苦手だ。
特に焼いたエビは吐き気さえ覚える。
「相変わらず重症ね」
「仕方ないだろ?」
気付けば苦手になっていた。
特別な理由はない。
「それなのに何でよ?」
「こんなに安かったんだ・・・これ」
もっと値段が高いと思っていた。
普段、見慣れていないこともあって。
「そう?いつもこんなものよ」
「そうなんだ・・・」
どうやら子供の頃のイメージとは違うようだった。
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