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[No.1267-1]それはゴミ袋

No.1267-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
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追い風の時の通学は楽だ。
軽くこいでも前に進む。

「えぇー!」

白い野良猫が前を行く自転車を追いかけていた。

「ちょっと聞いてよ!」
「あぁー朝からうるさいぃ!」

つい声が大きくなってしまった。
それだけバカみたいな経験をしたからだ。

「ごめん・・・」
「何があったの?」

今朝の出来事だ。
いつも通り、川沿いの道を自転車で走っていた。

「そしたら・・・」

前を行く自転車の後ろを野良猫が追っかけていた。
じゃれつくような感じで。

「・・・なんか珍しい光景ね?」
「でしょ!?」

犬ならありそうな光景だ。
野良犬ではなく、飼い犬の場合だが。

「それで?」
「えぇー!ってな感じで見てたのよ」

自転車に巻き込まれないか心配でもあった。
後輪のすぐそばでじゃれついていたからだ。

(No.1267-2へ続く)

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