[No.1259-1]アップハンドル
No.1259-1
登場人物
男性=牽引役 女性=相手
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中学生の時、自転車であるものが流行った。
それは今でも見掛けることがある。
「アップハンドルって知ってる?」
「正式な名前かどうか分からないけど」
ただ、そのブームは数年で終わった。
「アップハンドル?」
「ハンドルだよね、何かの?」
あれこれ説明する必要はない。
それが目の前にあるからだ。
「もちろん」
「ちなみにそれだよ、それ」
彼女の自転車を指さした。
そのアップハンドルがあるからだ。
「それ・・・って、これのこと?」
「そうだよ」
彼女の自転車は中古品だ。
それもあって前の持ち主が改造したようだ。
「改造?」
「最初はそのハンドルじゃない」
その自転車にそぐわないハンドルだからだ。
後付け感が半端ない。
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