[No.1264-1]やさしい夢
No.1264-1
登場人物
男性=牽引役 女性=相手
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多分、初めての夢だった。
起きた瞬間、何とも温かい気分になった。
「どんな夢?」
「興味ある!」
寒空の下、なぜか裸の自分が居る。
どうやら、ホームレスの設定らしい。
「設定ってw」
「いいだろ?」
ホームレスの自分を遠くから見ている。
いわゆる神の目線だ。
「それに裸ってw」
「仕方ないだろ?夢なんだから」
裸で道に座り込んでいた。
ただ、そこにいやらしさはない。
「それで?」
「しばらくそこに座っていると・・・」
一人の女性が目の前を通り過ぎた。
けど、通り過ぎた後、戻ってきた。
「そしたら、自分が来ていた上着を」
「僕に掛けてくれたんだ」
白い目で見られている僕に躊躇なく。
「・・・優しい人ね」
「あぁ、どう見ても僕は危ない人だろw」
その優しい笑顔を今でも覚えている。
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