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[No.1247-2]置いてある

No.1247-2

「はっきり言えよ」
「ボトル持ってみてよ?」

その言葉に素直に応じる。
まぁ、ドッキリではないだろうし。

「持ったぞ?」
「これでいいのか?」

繰り返しになるが特に変わったところはない。
ただ、中身が少ないせいか軽い。

「・・・もしかして」
「中身を補充しろってか?」

彼女が大きく頷く。

「何だよ、それ~」
「自分で入れろよ、それくらい」

そう言い終わった時、あることを思い出した。
彼女が補充に失敗して中身をこぼしたことがあった。

「ふふふ、思い出したようね」
「その言い方w」

不本意だけど面倒なので補充することにした。

「さすが上手!」
「これくらい誰でもできるだろ?」

それ以来、洗剤の補充は僕の仕事になった。
J1247
(No.1247完)
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