ホタル通信 No.565
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.663 かみのお告げ
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:女性
多少、脚色している部分はありますが、ほぼ事実です。ラストも事実なんですが、これはちょっと強引にくっつけたかもしれませんが。
社内の廊下に紙切れが落ちている・・・比較的よくあることです。ペーパーレスの時代であっても、今でも紙は健在ですからね。言い訳がましいですが、通り過ぎようとした瞬間に紙切れが落ちていることに気付くこともあり、そのまま素通りしてしまうことがあります。一歩二歩引き返せば済むことなのにそれをしない・・・罪悪感はこんな所から始まります。
それともうひとつ、その紙切れを誰も拾わないことに対して何とも言えない気持ちになります。もちろん、他人に対する気持ちですが、誰も拾わない一人が自分でもあるわけです。
前述した通り、ちょっと戻って拾えばいいわけです。そうしないのは自分には関係ない、あるいは誰かが拾うだろう・・・そんな考えがあるからです。みんなが“誰かが”なんて考えると、小説のように紙切れを拾ってくれる人は居ません。大袈裟ですが、これって世の中の縮図なのかもしれません。だからと言って否定しているのではありませんが、自分を含めてもう少しの勇気が必要なのかもしれませんね。
今は積極的に拾っていますが、だからと言って自分が偉いとも思いませんし、他人に押し付けようとも思いません。落ちていたら拾う・・・ただそれだけの理由です。
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