[No.1253-2]身代わり
No.1253-2
「あはは、確かにね!」
「前はさぁ・・・」
テレビに続いて電子レンジや炊飯器まで壊れた。
その総額たるものや・・・。
「それだけストレスが強かったとか?」
「確かに・・・ね」
それこそ会社を辞める覚悟が出来ていた。
そのストレスたるもの・・・。
「まぁ、有り難い話ではあるけどね」
「それからと言うもの・・・」
事が好転し始めた。
だからこそ、否定できない。
「今回は?」
「今回も・・・だよ」
事が好転し始めた。
前と全く同じ展開だった。
「何だか気が引けるけどね」
「“物”だけど」
無機質な“物”でも言わば相棒だ。
「・・・だね」
「だから、“ありがとう”って言ったよ」
何度も言うけど信じているわけじゃない。
でも、そう思わざるを得ないのだ。
「物にも心が宿る・・・か」
「その心はきっと・・・」
(No.1253完)
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