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[No.1244-1]墓場の姉

No.1244-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
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「墓場の姉?」
「なに・・・それ・・・」

彼女が若干、引いている。
いや、かなり引いている。

「確か・・・まだ健在だったよね?」
「そうだよ」

別に姉の悪口を言ってるわけではない。
小さい頃に書いた絵の話だ。

「絵の話?」
「多分、幼稚園くらいだと思う」

母が子供の頃のガラクタを保管してくれていた。
その中に画用紙に書かれた数枚の絵があった。

「それが墓場の姉?」
「あぁ、姉がガイコツになってて」

墓場に居る絵だった。
なぜそうなのかは、もちろん覚えていない。

「嫌いだったとか?」
「そう言うわけじゃなかったと思うけど」

よくある兄弟同士のいざこざだ。
それも小さい頃の、たわいないものだ。

「まぁ、悪ふざけだな」
「一言で言えば」

ただ、悪ノリ過ぎるとは思っている。
例え、小さい頃のこととは言え。

「でも、ガイコツなのに」
「どうしてお姉さんと分かったの?」

その答えはごく簡単だ。

(No.1244-2へ続く)

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