[No.1242-1]空が明るい
No.1242-1
登場人物女性=牽引役
女性=相手
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何度も経験していることなのに、いつも口に出てしまう。
「空が明るくなってきたね」
「少しずつ」
先週辺りから、帰宅時、空が明るくなってきた。
今までは真っ暗だったのに。
「私もそう思ってた」
「これって大事なことだよね」
同僚の言いたいことは分かる。
確かに大事なことだ。
「働いてる人にとってはさぁ」
「この明るさ加減で気持ちが変わるんだよね」
全くその通りだ。
ただ、働く者全員がそう思っているかは分からない。
「明るいとまだいける!ってなるよね」
「あははwどこに行くかは別にしてもね」
飲みに行くことを想定して言ってるわけじゃない。
あくまでも気持ちの持ちようだ。
「そうそう!」
「一日が長く感じるよね」
以前、北海道に住んでいたことがあった。
その時は、冬になると16時には真っ暗になっていた。
「一日が終わったぁ~って」
「何もやる気が起きなかったわ」
大袈裟ではない。
本当にそんな気分になってしまう。
「だからこそ、この明るさは」
「元気が出るよ」
たったそれだけのことなのに。
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