ホタル通信 No.558
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.610 恐竜と怪獣
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:男性
タイトルを見ただけで内容を思い出す小説です。随分と昔のことですが、今でも当時のことをよく覚えています。
実話度が示す通り、ほぼ実話です。小学生の頃、ウルトラマンが好きだった関係で怪獣が好きになりました。ゴジラはウルトラ怪獣ではないものの、ジャンルは同じと言っても良いでしょう。
ある日、母がデパートに行くついでに珍しく、おもちゃを買ってきてくれることになりました。もちろん、私は“怪獣”をリクエストしたわけです。怪獣の人形・・・マニアっぽく言えばソフビです。ただ、二つも三つも・・・と言うわけにはいかなかったので、ひとつだけお願いしました。ウルトラ怪獣なら何でもいいよ、と。
ところが・・・結末は小説の通りです。母が買ってきたのは怪獣ではなく、恐竜でしたw
もともと恐竜が好きで、この流れで怪獣も好きになったので、一目でそれが恐竜であることが分かりました。怪獣に比べたら恐竜の見た目は明らかに地味ですからね。
ただ、そこで「これじゃない!」と言うわけにもいかず受け取りました。そんな母親との出来事を少し視点を変えて小説化したのが本作です。
でも、残念な思い出ではなく、母が私のために数ある怪獣の中から吟味して、その結果として恐竜を選んでくれたことを今でも嬉しく思っています。
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