[No.1240-1]冬の終わり
No.1240-1
登場人物
女性=牽引役 男性=相手
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ある歌の歌詞が心に染みる。
まるであの頃の私たちのようだからだ。
「高校の時、付き合ってた人が居たの」
「何だよ、あらたまって?」
付き合っていたことを彼は知っている。
以前、私が話したからだ。
「自然消滅・・・だったよな?」
「よく覚えてるわねw」
特にきっかけとなるものはなかった。
すれ違いの積み重ねだったと思う。
「で?」
「そうだったわねw」
最初は週一で会っていた。
けど、ある時・・・。
「用事が出来て会えなかったことがあったの」
それは嘘じゃなかった。
本当に用事ができた。
「けど、次の週・・・」
会ってもトキメキがなかった。
2週間ぶりだったのに。
「それから、だんだんと会う間隔が長くなって」
「自然消滅?」
喧嘩したわけでもない。
会いたくないわけでもなかったのに。
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