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[No.1230-1]確かにそれは

No.1230-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
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「痛っ!」
「どうしたの?!」

食事中、急に右の頬をおさえ始めた。

「虫歯?」
「ううん、頬を噛んじゃったみたい」

僕も時々、噛むことがある。
ただそれだけのことなのに、これが結構、痛い。

「大丈夫?」
「うん、ちょっとだけだから」

以前、ガッツリ噛んでしまったことがあった。
それこそ、歯が食い込むほど。

「胃腸が悪いのね」
「・・・胃腸?」

胃腸が悪いと頬を噛む・・・。
少なくとも僕は聞いたことはない。

「それって本当?」
「じゃないの?」

当の本人も真偽のほどは分かってないらしい。

「母が良く言ってたのよね」
「頬を噛んだ後、胃腸が・・・って」

なるほど・・・。
生活の知恵と言うか、昔からの言い伝えなのだろうか?

「で、実際、胃腸の具合は?」
「・・・大丈夫みたいw」

確かにこれだけ食べているのだから大丈夫なんだろう。

(No.1230-2へ続く)

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