[No.1231-2]動き始める
No.1231-2
「今の彼を紹介された・・・?」
「うん」
最近、新しい彼が出来たとは聞いていた。
けど、出会いまでは聞いていなかった。
「手袋を落としていなければ」
「そんなホラー映画なかったっけw」
この後、二人で大笑いした。
でも、確かに友人の言う通りではある。
「手袋を落としたことで」
「動き始めた・・・」
なるほど・・・これが言いたかったわけだ。
全ての始まりは“手袋”だと。
「まぁ、偶然にしては出来すぎてるかもね」
「・・・続きがあるんだよ、この話には」
続きがある・・・。
まだ、偶然の連鎖があるみたいだ。
「まだ何かあるの?」
「うん」
友人がまた神妙な顔をして語り始めた。
「その彼氏なんだけど」
「・・・高校出身なんだって」
聞き覚えがあるどころか私の母校だ。
驚くと同時にいやな予感が脳裏をよぎる。
「まさか・・・とは思うけど」
「だから、動き出したのよ、何かがねw」
(No.1231完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
| 固定リンク | 0
「(049)小説No.1226~1250」カテゴリの記事
- [No.1250-2]あの時の空(2024.03.20)
- [No.1250-1]あの時の空(2024.03.19)
- [No.1249-2]心強く(2024.03.14)
- [No.1249-1]心強く(2024.03.13)
- [No.1248-2]なぞ解明(2024.03.12)
コメント