[No.1228-2]本当は薄明薄暮
No.1228-2
「単純に寝てるのかな?」
「可能性はあるよね」
猫に、夜の集会があることは知っている。
それこそ、部活帰りに見たことがある。
「夜更かしが過ぎて?」
「かもしれないねw」
でも、それだけではないと思う。
人に慣れてはいるものの、一応、野良猫だ。
「そんなにのんびり寝てられないと思うな」
「野生動物ってそうじゃん?」
確かに友人の言う通りだ。
気を抜けばそれは命にかかわる。
「じゃ、何でなんだろうね?」
「さぁ・・・」
単純に考えれば、夜行性で話は済む。
実際、そうなのだから。
「そういうことでw」
「そうねw」
多分、今日も居るだろう。
いつもの遊歩道に。
「もしかして、これが発見?」
「もしかしなくてもそうだよ」
あらためて言われると小恥ずかしい。
バカバカしくも感じるからだ。
「分かってそうで分かっていない・・・」
「猫ってそんな生き物じゃん」
(No.1228完)
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