[No.1222-2]みな
No.1222-2
「魚介類?」
「そうだよ!」
それでも答えられないはずだ。
魚介類だって、範囲は広い。
「・・・そうだね・・・貝でしょ、それ?」
「えっ!?」
当てずっぽうだとしても、突然の正解だ。
「サザエの小型版みたいな貝でしょ?」
「そこまで知ってるの?!」
・・・やられた。
最初から知っていたんだ、友人は。
「知ってたんだ?」
「ごめんw」
ということは、私が知らなかった事実がある。
「もしかして、九州・・・」
「祖父母が長崎に居て」
私と同じだった。
今まであえて聞いたことがなかった。
「そうだったんだ・・・ビックリしたよ」
「みな、美味しいよね!」
それからというもの、みなと長崎の話で持ち切りだった。
「爪楊枝で、プリっとね!」
「そうそう!プルンととれるのよねw」
(No.1222完)
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