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[No.1227-2]どぶ掃除

No.1227-2

「小川はまだあるの?」
「あるよ、でも・・・」

小川の幅は狭くなり、逆に道は広がった。
元は、車一台がやっとの道だった。

「どぶ掃除の必要もなくなって」
「本来の小川に戻ったのかもな」

でも、ちょっと寂しい気がした。
理由は自分でもよく分からないけど。

「それが最近、また狭くなって」
「小川そのものが消えようとしてる」

実家の周辺も環境が大きく変わった。
昔の面影はその小川だけだったのに。

「それは残念ね」
「だから、思い出すんだよ」

町内総出でどぶをさらう。
今では考えられない光景がそこにあった。

「綺麗な川もいいけど」
「生活感のある川も・・・」

環境には優しくはない。
それを分かった上での発言だ。

「・・・でも、分かるな、その気持ち」
「俺も年を取ったってことかなw」

つまらないことほど、よく覚えている。
J1227
(No.1227完)
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